混乱の京葉線「ダイヤ再改正」で“泣いた駅”はどこか? 各停→快速化に反発の声も

JR京葉線は、2024年3月のダイヤ改正で快速が大幅に減りましたが、沿線の反発もあり、9月という異例のタイミングでダイヤ変更を実施。一部の各駅停車を「快速化」するなど速達性が改善されました。しかしその陰で「あおりを食った駅」もありました。

「快速化」に翻弄される各停駅

 JR東日本によると、新習志野駅の1日あたりの乗車人員は1万1655人(2023年度)。そのうち定期外3835人、定期7819人であることから、7割近くが通勤・通学定期券の利用客であることが分かります。

 しかし、9月のダイヤ変更後の平日上り7~9時台は、毎時1本ずつ、計3本が快速化されています。オフピーク定期券の対象外となる「ピーク時間帯」を見ると、新習志野駅は6時50分~8時20分です。この「ピーク時間帯」に2本減は、利用客にとっても疑問符が残るところでしょう。

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京葉線の蘇我駅(和田稔撮影)。

 ほかに各停の快速化が発生した時間帯を見てみると、平日は下りが9・10・20・21時台に1本ずつ計4本。土休日は上りが7・8・16・17時台に1本ずつ、9時台に2本で計6本、下りが9・10・16・17・20・21時台に1本ずつ計6本となります。午前中の上りに集中した印象です。

 新習志野駅の乗車可能回数の増減を追ってみると、2023年12月15日の初回発表時点では平日32回、土休日42回と、大幅に増える予定でした。ところがわずか1か月後の2024年1月16日に上り2本の快速化が発表され、増加は平日30回、土休日40回に変わり、3月のダイヤ改正を迎えます。

 そして9月1日のダイヤ変更でさらに平日7本、土休日12本が快速化され、乗車可能回数は2023年度に比べて平日23回、土休日28回の増加という結果になりました。

 こうした変化を見る限り、新習志野駅にとって乗車可能回数は3月改正以前に比べ増えたままで、利便性が向上したことは事実です。しかし、いったん増えた本数が段階的に減っていったのは、決して好印象をもたらすものではありません。まさにあおりを食ってしまった駅といえるのではないでしょうか。

 路線自体が比較的新しく、沿線住民の足としても成長を続ける京葉線。テーマパークやショッピングモールなどの観光要素とともに、蘇我以遠の通勤利用者を支え続けているのも事実です。鉄道事業を営むJR東日本にとって列車ダイヤは看板商品のひとつですが、2025年のダイヤ改正でどのような変化が起こるのか注目していきたいところです。

【了】

【画像】これが京葉線「快速」の最新の本数です

Writer:

幼少期、祖父に連れられJR越後線を眺める日々を過ごし鉄道好きに。会社員を経て、現在はフリーの鉄道ライターとして活動中。 鉄道誌『J train』(イカロス出版)などに寄稿、機関車・貨物列車を主軸としつつ、信号設備や配線、運行形態などの意味合いも探究する。多数の本とNゲージで部屋が埋め尽くされている。

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