ガラガラ?いいえ「効果は出ています」 千葉-埼玉の「新たな有料橋」開通10か月 渋滞はどうなったのか?
利用は増えているようです。
「流山橋」は開通後も渋滞 「三郷流山有料道路」の効果
千葉県の熊谷俊人知事は2024年9月25日、同日の県議会での一般質問で答弁した「三郷流山有料道路」の開通後の状況について、公式Xで発信しました。
「三郷流山有料道路」は流山市と埼玉県三郷市を結ぶ江戸川の新たな橋で、2023年11月に開通しました。2.5km下流に架かる一般道の「流山橋」で発生している猛烈な渋滞を緩和すべく、有料道路事業を導入して5年の短期間で建設。通行料金は普通車で150円となっています。
ただ、有料道路ということもあり、知事の投稿にも「有料の橋はガラガラ」「一般道は毎日大渋滞してますよ」という住民の声が寄せられているほどです。
それでも知事は「効果が出ています」と紹介しています。
8月の交通量は1日3968台で、開通後2か月平均と比べ3割増したそうです。流山橋手前の流山八丁目交差点では、野田方面→流山橋方向の最大渋滞長が平日に780mから60mまで短縮するなどしているそうです。
三郷流山有料道路は千葉県側でつくばエクスプレス(TX)沿いの一般道「都市軸道路」に直結しています。流山おおたかの森、柏の葉キャンパスといった発展著しいTX沿線と、外環道方面を直接的に結ぶ新たな東西軸になる計画ですが、埼玉側は外環道にはつながらず、千葉側の都市軸道路も暫定2車線区間が残っています。
知事は、「埼玉県・千葉県側ともに計画道路が全て整備されていませんので、計画交通量12,700台/日には達していませんが、着実に整備を進めるとともに、有料道路の利用拡大に向けて埼玉県と連携して取り組んでいきます」としています。
なお、三郷流山有料道路は「ETC GO」という簡易的なETCシステムを導入していますが、対応するカードは現時点でもダイナーズクラブとイオンETC専用カードのみで、多くの人がETCを使えない状況です。
「通常のETCが使えないことだけはネック」との住民の声に知事は、「通常のETCは設置に要する費用が膨大となります。償還が終わらなければ無料化もできなくなりますのでご理解下さい」と回答しています。
【了】
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