初代VW「ビートル」古いのに人気なぜ? “カワイイ”だけじゃなかった 他の外国旧車にはないメリットも

1938年から2003年まで65年の長期にわたって生産された「ビートル」ことフォルクスワーゲン「タイプ1」は、生産終了から20年以上経ったいまも高い人気を誇っています。「タイプ1」は、なぜいまだに多くの人々から愛され続けるのでしょうか。

フォルクスワーゲン「ビートル」人気の4つの理由

「タイプ1」がいまだ人気の理由にはいくつかありますが、そのひとつめとして挙げられるのが、魅力的で愛らしいデザインでしょう。実のところ開発を担当したポルシェ博士は、このクルマの設計をする際には、実用性と耐久性、安全性、経済性、生産性しか頭になかったといわれています。

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フォルクスワーゲン「タイプ1」の生みの親であるフェルディナント ・ポルシェ博士(画像:ドイツ国立公文書館)。

 彼は、製造コストの低減と生産性向上のために、鋼板の使用を最小限に留めつつ必要な強度を確保し、空気抵抗を小さくするために丸みの強いシンプルなデザインを採用しました。ただ、それにより、まるで子どもがお絵書きで描いたクルマのようなかわいらしいルックスとなり、独特のキャラクター性が生まれたのです。おそらくは「タイプ1」を愛する人たちは、そんな個性的なデザインに惹かれたのではないでしょうか。

 人気の理由の2つめは、冷却水のいらない空冷エンジンをリアに配置した、丈夫でシンプルな構造です。1930年代にドイツの独裁者ヒトラーが公約として掲げた「国民車構想」に基づいて開発された「タイプ1」に課せられた開発要件は、「頑丈で長期間修繕を必要とせず、維持費が低廉であること」「大人4人の乗車が可能であること」「連続巡航速度100km/h以上」「14.3km/L以上の燃費性能」「販売価格は1000マルク以下(現在の邦貨換算で110万円ほど)」と非常に厳しいものでした。

 これらを実現するために、ポルシェ博士は「タイプ1」を極めて合理的で簡素な設計としたのです。これは、新車時はもちろんのこと、製造から時間が経過した際に輝き出す長所でもあります。エンジンおよびギアボックスは4本のボルトを抜くだけで簡単に脱着でき、多くの整備作業はマニュアルさえあれば素人でもできるほど簡素です。

 また、プロに整備や修理を依頼する場合でも、全世界どこの整備工場でも「タイプ1」なら入庫を断られる心配はまずありませんし、整備性の良さから工賃も安く抑えられるというメリットもあります。

【水平対向かよ!?】これが名車「ビートル」のエンジンです(画像)

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