「世界一滑走路が短い民間空港」なぜ? 着陸は「まるで空母!」なエクストリームさ 長さわずか400m
オランダ領・サバ島には、民間機が日常的に発着するなかでは「滑走路の短さ」世界一をうたう空港があります。あまりの短さに、「まるで空母に着艦するかのよう」とも。なぜここまで短いのでしょうか。
わずか400m!
民間向けと「世界最短の滑走路」を持つ空港とされているのが、カリブ海の群島のひとつであるオランダ領・サバ島のファンチョ・E・ヨラウスクィン空港です。この空港の滑走路はわずか400mしかありません。なぜ、ここまで滑走路が極端に短いのでしょうか。
通常、民間機が発着する空港の滑走路は、ジェット機が発着するとなると1500mを超えることがほとんど。一方、プロペラ機のみが発着する空港の滑走路はそれより短く、長さ1000mを切ることも珍しくありません。国内でいうと、東京の調布飛行場(800m)や新潟の佐渡空港(890m)が該当しますが、このファンチョ・E・ヨラウスクィン空港はそれらの半分以下です。
このサバ島は急峻な地形が特徴で、空港がこの位置にできたのも、ここが島内でも数少ない平坦な土地だったことが理由とのこと。ファンチョ・E・ヨラウスクィン空港の立地を見ても、滑走路の片方は丘に、もう片方が崖を隔てた海となっています。つまり滑走路を伸ばしたくても、立地上難しいということです。
なお、サバ島の観光局はこの空港への着陸の様子を「まるで空母に着艦するような感覚を味わえます。着陸の様子は芸術のようです」と紹介しています。
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