空自の巨大輸送機が「地上をバック」してドデカ消防車が迎える!? 小牧基地が見せた“珍風景”とは?

航空自衛隊には輸送機や救難ヘリコプターなど多様な航空機が所属します。それらが一同に会したイベントで実機を見てきました。

東海道新幹線と「ほぼ同じ速度」で飛ぶ!?

 もうひとつの展示機UH-60Jは、アメリカ陸軍向けに開発された「ブラックホーク」とも呼ばれるUH-60多用途ヘリコプターを、航空自衛隊の救難機向けに改造した機体です。原型となるUH-60は1974年11月初飛行しており、今年で初飛行から50年を迎えます。

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UH-60J(水野二千翔撮影)。

 当日はUH-60Jの「88-4608」号機が展示されました。主に海上などで遭難した戦闘機のパイロットの救助に当たり、遭難者を探すU-125A救難捜索機とセットで運用されます(同機も展示予定でしたが、都合により中止)。

 機体には救助に使用する「ホイスト」と呼ばれるウィンチケーブルの操作を行う機上整備員、機外に出て救助を行う救難員2名、そしてパイロット、コパイロットの計5名が搭乗します。これまでの災害派遣では東日本大震災をはじめ、各地の水害や海難事故などにも出動した実績があります。

 特徴としては、飛行に必要な発電機や油圧ポンプなどを3系統装備し、2つまで故障しても飛行可能なように冗長性を確保している点があげられます。航空自衛隊では、海が多い国土で長時間飛行可能な救難機として使用するため、外付けの燃料タンクを左右に2槽追加しており、機体本体に搭載する燃料と合わせて5時間30分ほど飛行可能とか。展示機はさらに、C-130Hから空中給油を受けられるようにプローブと呼ばれるストローのような装置を備えています。

 もう一つの特徴は、そのスピードです。東海道新幹線(最高285km/h)に匹敵する最高270km/hで飛行できるので、解説に立った隊員は「東京駅に行くには、途中で止まらない分だけUH-60Jのほうが新幹線よりも早く着けます」と教えてくれました。

 展示飛行では県営名古屋空港の滑走路脇にある草むらを使用して、隊員が降下する様子が実演されました。UH-60Jのメインローターから発生するダウンウォッシュ(下に向かって吹き下ろす風)で草が波打つ中、救難員が降下し、機上整備員がウィンチを引き上げる様子は臨場感たっぷりです。また、空港上空を周回飛行し、最後は滑走路にランディングする様子も迫力満点でした。

【画像】デカすぎる!これが空自「傑作輸送機」支える巨大タイヤです

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