空自の巨大輸送機が「地上をバック」してドデカ消防車が迎える!? 小牧基地が見せた“珍風景”とは?

航空自衛隊には輸送機や救難ヘリコプターなど多様な航空機が所属します。それらが一同に会したイベントで実機を見てきました。

自衛隊ももってます「空港のドデカ消防車」

 小牧基地は県営名古屋空港と滑走路を共用しており、FDA(フジドリームエアラインズ)の旅客機をはじめ、航空機に火災が発生した際には、いの一番に現場へ駆けつけて消火作業を行う空港用化学消防車もいます。

 そのスピードは空港のどこにいても火災発生現場へ「3分以内」に駆けつけられるほど。空港が運用されている時間帯は、2名体制で滑走路の両端に車両を「航空救難待機」させ、万が一に備えています。

 車両の大きな特徴は「タレット」と呼ばれる放水機。火災が発生し現場に向かう際には、車両上部に設置された「メインタレット」から放水しながら走行します。メインタレットは、無風であれば航空機全体を覆うほどの水量を放出できるといいます。

 車両前部には「バンパータレット」が備えられ、消火用の放水に使用されるほか、水を霧状にしてフロントガラスを高温の炎から保護する機能もあります。また「アンダートラックノズル」が地面へ向かって散水して車両下部を熱から守り、車両横側に備えた「ハンドラインノズル」も活用して消火・救助活動を実施します。

 イベント当日は映像プロデューサー・ライターの杉山 潔氏による特別講演「自衛隊の災害派遣とは何か ~東日本大震災で命を護った航空機たち~」も行われました。杉山氏は東日本大震災で自衛隊自身が被害を受けながらも多様な航空機を活用し、行方不明者の捜索や救助といった任務にあたったことを紹介。

 そのうえで「災害派遣は自衛隊の主要任務ではあるけれども、従たる任務。災害発生時に備えて防災用品を準備し、自分で自分の身を守ることが大切です」と自助の大切さを説きました。

【画像】デカすぎる!これが空自「傑作輸送機」支える巨大タイヤです

Writer:

レイルウェイライター種村直樹氏に憧れ鉄道・バスライターを志す。これまで「バスマガジン」や「Rail Magazine」で執筆。現在はモビリティ全般に興味を広げ、ドローンや空飛ぶクルマの記事も。国家資格「一等無人航空機操縦士」所持。近著に「ドローン3.0時代のビジネスハック」ほか。

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