水素でBBQすると「味が違う」!? トヨタが“水素の意外な使いかた”提案 電気も火も「持ち運ぶ」

「ジャパンモビリティショー(JMS)ビズウィーク2024」のトヨタブースでは、燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」の技術を応用した特殊な水素カートリッジの展示やデモンストレーションが行われました。

水素クッキングいかが?

 もう一つ会場に置かれていたのが、カートリッジを使った「水素コンロ」です。前出した、水素を燃料として使うことの提案です。

 これはリンナイが開発したもので、会場では実際に肉や野菜を焼く、お湯を沸かすといった調理デモも行いました。

 水素ガスは水分を含んでいるため、調理すると肉や野菜のみずみずしさが違うのだとか。コンロの稼働時間はカートリッジ1本で約90分ほどとのことでした。

 トヨタの担当者によると、最終的にはプロパンガスのような大型ボンベや、都市ガスのようにガス管を通して水素を供給できることが理想とのことですが、「そこは国を含めての方針になるので一概には言えません」とのこと。

 ただ、近々の目標としては災害現場での活用を目指しているそうです。カートリッジを使う燃料電池システム、水素コンロなどを、電気やガスが寸断した場所で活かしていきたいといいます。

Large 20241023 01
水素を使ったコンロ(乗りものニュース編集部撮影)。

 なお、カートリッジのカラーが赤いのは、日本の高圧ガス製品の法律に即したカラーとのことで、海外では別の色にすることもできるようです。

【了】

【ガスボンベ並み?】これが「水素の意外な使い道」です(写真)

最新記事

コメント