「ルパン三世の愛車」が販売終了!? 現行型じつは16年続いた超ベストセラー 「不二子PINK!」が出たことも
『カリ城』の前に「フィアット500」登場していた!?
アニメ『ルパン三世(Part1)』では、当初ルパン三世の愛車はフェラーリ製V12エンジンを搭載したメルセデス・ベンツ「SSK」でしたが、大隅さんが降板し、ピンチヒッターとして宮崎 駿さんと高畑 勲さんが演出に加わると、フィアット「500F」へと変更されています。
これは「SSK」を描けるアニメーターが少なく、作画に手間がかかることから宮崎さんの発案で「ルパン三世を大塚さんの愛車(当時)に乗せよう」との鶴の一声で決まったそうです。初登場は第16話「宝石横取り大作戦」で、以降最終回まで薄い水色のフィアット「500F」が活躍することになります。
当初こそ視聴率低迷にあえいだ『ルパン三世(Part1)』でしたが、その後の再放送で人気をつかみ、1977年10月から『新ルパン三世(Part2)』として新作がオンエアされることになります。このときのルパン三世の愛車はアルファロメオ「グランスポルト・クワトロルオーテ」でしたが、最終回の「さらば愛しきルパンよ」のラストシーンにフィアット「500F」が登場します。
また、シリーズオンエア中に劇場版2作目となる『ルパン三世 カリオストロの城』が制作されると、この作品中でクリーム色の「500F」が大活躍したことにより、以後「500=ルパン三世の愛車」とのイメージを固めました。
なお、1984年3月からオンエアされた『ルパン三世 PARTIII』には、フィアット「500F」はほとんど登場しなかったものの、声優が一新された1987年制作のOVA『ルパン三世 風魔一族の陰謀』は、大塚さんが監修にあたったことで「500F」が再登場します。
その後、1990年から日本テレビ「金曜ロードショー」の枠内で「TVスペシャル」が制作されるようになると、初期のシリーズこそ「500F」は登場しませんが、1995年に10年ぶりの劇場作品『ルパン三世 くたばれ!ノストラダムス』でクリーム色の「500F」が登場(同時期のガソリンスタンド「ESSO」のCMにも出演)したことを機に、「TVスペシャル」にも時折「500F」が登場するようになります。
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