ついに公開「名豊道路」最後の未開通区間 半世紀かかった“夢の無料バイパス” 絶景の先に“豊橋が見える!!”

愛知県の豊橋と名古屋近辺を結ぶ国道23号「名豊道路」最後の未開通区間がまもなく開通。半世紀にわたる計画のなかで最後になった「蒲郡バイパス」には、難工事の痕跡と“絶景”が待っていました。

ここが「半世紀の夢」の“ラスボス”だ!

 蒲郡ICから2つのトンネルを抜けて、今回の区間で唯一の途中ICである「御津金野(みとかねの)IC」へ向かいます。周辺は御津川に沿う谷間の静かな集落です。

 御津金野ICの前後は、ゴルフ場の敷地を一部譲ってもらい、建設されているといいます。そのため、本線上には網でできたトンネルのような「飛球防護柵」と呼ばれるゴルフボールの飛来に備えた構造物が2か所設置されています。

 それらの位置は離れていて、連続的に柵を設けなかったのは「何番ホールからボールがどう飛んでくる可能性があるか、実際に転がっているボールも拾いながら位置を検証した」結果なのだとか。

 この区間は山の斜面の高いところを通っています。実は蒲郡バイパスII期区間の2024年度の開通見込みには「大規模切土工事が順調に進んだ場合」との条件がついていますが、その工事区間が御津金野ICの前後です。

 山を削り取る量が多いうえ、「流れ盤」と呼ばれる崩れやすい地盤であることも、工事に時間がかかった要因だといいます。

豊橋が見えた! その先は「高校の下のトンネル」へ

 本線は御津金野IC付近から一気に下り坂となり、遠くに豊橋市街と三河港を望みながら、豊川市の平野部へと下りていきます。その途中にもトンネルがあり、「県立御津あおば高校」のグラウンドの下をくぐります。

 正確には、グラウンドの下はカルバート(函渠)で、隣の山を貫く豊沢トンネルと連結しています。内部では、丸い断面のトンネルから、四角い断面のカルバートへと移る際に、天井の高さや形状が変わるのがハッキリわかるとのこと。開通後、四角い断面のトンネルの上では、高校生たちが運動をしているかもしれません。

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豊川為当ICから豊橋市街を望む(乗りものニュース編集部撮影)。

 そして、東の終点となっている豊橋バイパスの豊川為当ICには、蒲郡バイパス本線の橋桁がつながり、すでに一部の遮音壁や標識なども設置されています。豊橋方面から来た全てのクルマが地上道路に下ろされるランプへ、未開通の本線から報道陣を乗せたバスが入っていくという、今だけの体験をしました。

 名四国道事務所の山岡正和工務課長は、「残りの工事も安全第一に、末永く親しまれる道路を仕上げていく」と話します。

 ちなみに、今回は暫定2車線での開通ですが、トンネル以外は全て4車線分の用地が確保されており、橋脚やカルバートも4車線化を見越した仕様になっています。

【了】

【ご褒美級の“絶景”!?】これが名豊道路「最後の区間」です(地図/写真64枚)

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