25年ぶりに復活の「ANAイタリア線」実はポテンシャルスゴい!? 社長に聞く今後の展望、路線継続のカギは?
ANAが2024年12月より、新路線「羽田~ミラノ線」を開設しました。同社にとってイタリアへの定期旅客便乗り入れは約25年ぶりのことです。これにあわせ、同社の井上慎一社長がミラノ現地で報道陣のインタビューに応じています。
復活のイタリア線、継続のカギは?
ANA(全日空)が2024年12月より、新路線「羽田~ミラノ線」を開設しました。同社にとってイタリアへの定期旅客便乗り入れは約25年ぶりのことです。これにあわせ、同社の井上慎一社長がミラノ現地で、報道陣のインタビューに応じています。
ANAの羽田~ミラノ線は、日本とイタリアを結ぶ国内航空会社唯一の路線といいます。この路線は当初は2020年に開設予定であったものの、新型コロナウイルス感染拡大などの影響を受け、延期を余儀なくされることに。4年越しについに就航が実現した、同社などにとって悲願の新路線です。
「昨日の就航はまことに感慨深いものがあり、社員一同、やっと飛ばせて嬉しいと感激を共有いたしました。コロナという私共ではコントロールできない事象が、まさかこんなに長く続くとは思っていなかったです。そこをみんなで耐え忍び、『飛ばすんだ!』という予定を変えずに取り組んでまいりました。やっと就航を迎えることができ、喜びもひとしおです。往復ともにほぼ満席の予約を頂戴しており、喜びも倍増です」(井上社長)
先述のとおり、ANAは過去にイタリア線を運航していましたが、1998年に関西~ミラノ線、1999年に成田~ローマ線を運休。それ以来、旅客便の運航が途絶えていました。今回「イタリア乗り入れ復活」となるわけですが、今後路線継続をしていくためのポイントについて、井上社長は次のように話します。
「ミラノは観光、ビジネス、そして貨物の需要もあり、非常に大きなポテンシャルをもったマーケットです。ミラノ線を継続していくには、日本、イタリア双方の旅客の需要を確保しつつ、貨物需要をしっかり取り込んでいくことが鍵になって来ると思います。私達は旅客機、貨物機を持つコンビネーションキャリアですので、これを用いて収益の維持を図っていきたいと考えています」(井上社長)
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