ドイツ戦車の「ボコボコ」何のため? 疑心暗鬼の“労作” 最後は意味ナシって気付いちゃった!
「敵もこの強力な兵器を使うかも」という危機感から
吸着地雷とは、磁力を使って装甲表面に吸着させることのできる爆弾で、爆発のエネルギーを一点に集中させる成形炸薬効果を利用して装甲に穴を開け、金属のジェット噴射で装甲に穴をあけ撃破する兵器です。ドイツ軍では1942年から使用していました。
歩兵であっても巨大な戦車を一撃で撃破するこの兵器を、ドイツは敵軍もコピーして使ってくるのではと危惧していました。そこで対策のため、装甲表面に硫酸バリウムやポリ酢酸ビニル、おがくずなどの非磁性体を原料とした素材を塗ることで、磁石を使った兵器が使用できないようにしました。これが「ツィンメリット・コーティング」です。
名前の由来は、開発したツィマー社にちなんだものだそうで、1943年8月に制式化されたといわれています。最初はただ装甲面にコーティングをベタ張りしていましたが、はがれ易かったため、後期の戦車に見られるような波打った状態のものになりました。
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