遂に消滅!「日本のトロリーバス」でも今も現役の街あります トラブルも「ならでは」で楽しい!?

日本では山岳観光ルート「立山黒部アルペンルート」(富山、長野両県)に残っていた唯一のトロリーバスが運行を終えましたが、海外では活躍を続けている都市があります。中でも北米には幅広い路線が走っている地域があります。

北米で発達した理由

 筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)は、北米の西海岸でトロリーバスに乗車した経験があります。今でも、北米地域ではアメリカのサンフランシスコとシアトル、そしてカナダのバンクーバーに残っていますが、これら3都市のトロリーバスに共通するのは1930~40年代に営業運転が始まっている点でしょう。これには共通した理由があります。

 3都市とも、それ以前は路面電車が走っていたものの赤字が深刻化しており、整備や維持などのコストを抑えられるとしてトロリーバスに置き換えられました。

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カナダ・バンクーバーの中心部を走るトロリーバス(2024年8月11日、大塚圭一郎撮影)。

 この3都市のなかで唯一カナダにあり、かつ同国で唯一トロリーバスが走っているのがバンクーバー都市圏です。ここは1948年に運行を開始し、1955年には全廃された路面電車を置き換えました。

 運輸当局トランスリンクによると、2023年時点のトロリーバスは262台と、北米ではサンフランシスコに次いで2番目の規模を誇ります。運行されているのは、主にバンクーバー中心部を発着する13系統で、その距離は延べ約315kmにもなります。

 使っているのはカナダのバスメーカー、ニューフライヤー・インダストリーズが製造した全長12.2mの「E40LFR」と、全長18.3mの連節バス「E60LFR」。ともに低床車で車いすやベビーカーの利用者でも乗り降りしやすいのが特徴です。

 なお、運行元のトランスリンクによると、平日1日あたりの利用者数は延べ10万人を超えるとしています。

 トランスリンクのケビン・クイン最高経営責任者(CEO)は「トロリーバスはバンクーバー都市圏の気候変動対策の極めて重要な部分となっている」と話します。

 他にアメリカのシアトルでは1940年にトロリーバスが営業運転を始め、現在はキング郡交通局が運行しています。

【懐かしい!】かつて横浜市内を走っていたトロリーバスです(写真)

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