【日本の高速鉄道 その誕生と歴史】第7回「ビジネス特急『こだま』誕生」

東海道新幹線開業50年を目前とした今、乗りものニュースではどのようにして新幹線が計画され、開業に至ったのかを振り返ります。第7回は「ビジネス特急『こだま』誕生」です。

東京~大阪間が日帰り可能に

 昭和31年(1956年)の東海道本線全線電化完了により、特急「つばめ」「はと」はEF58形電気機関車の牽引で、東京~大阪間を7時間30分で結びましたが、さらにその到達時間を大幅に短縮する電車を使った特急列車が計画されました。

 国鉄は昭和33年(1958年)11月、20系特急形電車(後の151系)を完成させ、東京~大阪間を結ぶ新たな特急列車へ就役させることになりました。列車の愛称は、一般公募から選ばれた「こだま」です。そしてこのことから、20(151)系特急形電車のことを「こだま形」と言うようになりました。

鉄道博物館(埼玉県さいたま市)に収蔵されている「こだま形」の末裔181系。

 特急「こだま」号は、東京~大阪間を6時間30分で結ぶことをを目標に計画されましたが、運行当初は余裕を見て6時間50分運転でした。しかし2年後のダイヤ改正で、目標通りの6時間30分運転になっています。

 また「こだま」号によって東京~大阪間が、出張などの際に“形式上”日帰りで業務が行えるようになったことから、「こだま」号は「ビジネス特急」とも表現されました。愛称の「こだま」も、東京~大阪を一日で往復できることから、“木霊”を意味するものとして採用されたと言われています。

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