車内で野球中継も 「テレビカー」誕生日
雪国で第二の人生を送る京阪「テレビカー」
京阪「テレビカー」は現在、京阪電車から姿を消しましたが、まだそれを楽しめる場所があります。
ひとつは富山地方鉄道です。京阪から譲渡された「テレビカー」が現役で走っています。車両はオレンジ色と赤というおなじみの京阪特急色。先頭部分には京阪特急のシンボルである鳩のマークも掲げられています。ちなみに鳩のマークは、沿線の石清水八幡宮で鳩が神使であることなどが由来とされています。
富山地方鉄道の「テレビカー」は京阪時代と同様、2階建て車両も連結しており、「ダブルデッカーエキスプレス」として主に特急列車で使用されています。
また大阪府枚方市にある「くずはモール」には「テレビカー」が1両、「デジタル動態保存」されています。車両自体は動きませんが、運転シミュレーター機能を搭載。そのシミュレーターの動作に合わせて風景を映した画面が変化し、音が流れ、まるで実際に走っているような感覚を楽しめるというものです。「くずはモール」にはほかにも運転シミュレーターがあるほか、鉄道模型のジオラマなどが用意されています。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
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