大阪に残る貨物新幹線の跡 撤去進む

新幹線に貨物列車は走っていませんが、走らせる計画は存在していました。そしてその計画を現在に伝える遺構がいま、消えていこうとしています。

未使用のまま現在も残る貨物新幹線計画の遺構

 16両編成の長い列車が、数分おきに発車していく東海道新幹線。さすが東海道メガロポリスを連絡するだけあり、旺盛な客需要があります。もちろん、貨物の需要も相当ある区間です。

 ではなぜ、貨物新幹線は無いのでしょうか。東京から大阪まで3時間足らずで荷物を運べたら、便利なのは確かでしょう。エコロジーの観点からも鉄道は有利です。『国土交通白書 平成22年度版』によると、鉄道貨物輸送のCO2排出量はトラックの約6分の1しかありません。にも関わらず、なぜ新幹線で貨物輸送が行われていないのでしょうか。

 実は、貨物新幹線の計画は存在していました。そしてその存在を証明する遺構が、現在も残っています。

貨物新幹線計画の遺構。新幹線の本線から貨物ターミナルへ線路を分岐、立体交差させるために設けられた。

 線路に屋根のようなものがついた部分が、貨物新幹線計画の遺構です。新幹線が走っている本線から、立体交差で貨物ターミナルへの引き込み線を造るため、このような構造物が設けられました。

 場所は大阪府摂津市鳥飼八町付近です。この遺構のすぐ近くに東海道新幹線の鳥飼車両基地と在来線の大阪貨物ターミナルがあり、その大阪貨物ターミナル駅に新幹線の貨物ターミナル駅も造られる計画でした。

 一度も使われることのなかった貨物新幹線計画の遺構は近いうちに撤去される予定で、既に一部の解体が終了しています。

 ちなみに、新幹線鳥飼車両基地のモノレール側には摂津市の「新幹線公園」があり、初代新幹線0系の先頭車両などが展示されています。

この記事の写真一覧

  • 20140817_kamotsu
1 2

関連記事

最新記事

コメント

5件のコメント

  1. 5時間30分で東京~大阪の貨物便ですか。
    あと1時間足せば、いまのスパーレールカーゴですね。

  2. 1つ気になるのが現在の新幹線の路面強度はどこまで貨物輸送に対応できるのか?です。新幹線車両は常に軽量化を重点にしている様に伺え、旅客列車ですらそうなのに貨物輸送ならば何処まで出来るのかが少々疑問に感じます。
    新幹線網の広がりに因って地域の在来線が地方鉄道になり、しかも経営は相当に困難化しています。何れ「JR貨物と不採算路線のJR北海道・四国、そして各地方鉄道による鉄道貨物路線の再編」が出来ない場合、新幹線による貨物輸送も検討しなければならない中で、路面強度の点は気になります。まあ恐らくは都市圏を除く在来線の貨物中心の再編成の方が現実的とは思いますが。

  3. 北海道新幹線で実現させて欲しいです。

  4. リニア開業すれば余裕できるだろうから、東海道貨物新幹線開業の目はあるかもしれないな。
    ただ200Kmオーバ-に安定走行できる架台が出来るかと線路の強度が問題かな?

  5. 香川県ルーちゃん餃子のフジフーヅはバイトにパワハラの末指切断の大けがを負わせた犯罪企業