脱着可能なディーゼルエンジンを搭載 日立の英国向け高速鉄道車両

自転車を搭載し200km/hで走行

 Class 800シリーズが床下に搭載するディーゼルエンジン付き発電機は取り外しもでき、日立製作所によると「電化区間が拡大された際の運用変更を円滑に行うことが可能」といいます。例えば路線が電化されて不要になった場合、取り外せるわけです。

 日立製作所はこのClass 800シリーズを122編成受注。そのうち、今回公開された1編成を含む12編成を同社の笠戸事業所(山口県下松市)で製造し、残りの110編成はイギリスのダーラム州ニュートン・エイクリフで建設が進められている工場で製造する予定です。またこのClass 800シリーズを使った旅客輸送は、イギリスで2017年から開始される見込みになっています。

 Class 800シリーズのスペックは以下の通りです。最高速度は201km/hで、自転車収納スペースやキッチンの用意もあります。

編成:5~12両
電源方式:交流25000V
最高運転速度:201km/h(125マイル)
設計最高速度:225km/h(140マイル)
車両長:26m
軌間:1435mm(新幹線と同じ)
車両幅:約2.7m
乗客定員:5両編成:315席、9両編成:627席
内装設備:コンフォートエアコン、車椅子対応トイレとスペース、CCTV、乗客情報システム、乗客用Wi-Fi、座席予約のディスプレイ、自転車収納スペース(セキュリティロック付き)、フルキッチンとケータリングサービス

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

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1件のコメント

  1. お隣の国のコメントがはいらないと。文言が公平でいいですね。