「東北」は別の意味 台湾人観光客誘致を図るJR東日本の戦略

2014年11月に台北で「第22回台北国際旅行博(ITF2014)」が開催され、日本の企業、団体も多く出展しました。ただ台湾からの来日客数は現在、過去最高を記録していますが、そこには課題もあるといいます。どのようにしてさらなる訪問客を獲得していくか、JR東日本にその戦略を聞きました。

「雪」だけではない「ガーラ湯沢」をプッシュする理由

「ITF2014」のJR東日本ブースでは、「ガーラ湯沢」が大きく扱われていました。新潟県湯沢町にある上越新幹線の駅に直結したJR東日本グループのスキー場で、東京駅から1時間少々で行くことができます。この「ガーラ湯沢」をPRする理由について、台湾で「雪」へのあこがれが強いことだけではないそうです。

「台湾のお客様には分かりやすく空港から目的地まで直通で、というご要望が多くみられます。そのため分かりやすい旅行商品の提供が大切だと考えております」(JR東日本)

 東京から1本の新幹線に乗るだけで、分かりやすく、しかも短時間でスキー場に行ける、つまり台湾で人気の「東京」と「雪」を簡単に楽しめるため、「ガーラ湯沢」の魅力が台湾でも受け入れられる可能性が高いというわけです。ブースには「ガーラ湯沢」について、「世界唯一・駅直結スキー場」というキャッチコピーが中国語で書かれていました。湯沢には温泉もあります。

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JR東日本ブースには、同社が台湾で展開する旅行商品のキャラクター「東(トン)」くんと「JR-cat」(東くんの左肩)も登場(2014年11月、恵 知仁撮影)。

 JR東日本は鉄道事業のほか、そうしたスキー場や駅ビルなどの生活サービス事業も展開。「スキーを楽しんでいただいたあと、帰りにエキナカでショッピングやお食事を楽しんでいただくなど、鉄道を軸にして色々なところでお客様にご満足いただけるよう努めていきたい」(JR東日本)としています。

 ちなみにJR東日本のブースでは、旅行商品を購入した人に東北新幹線「はやぶさ」の模型が限定100個で進呈されていました。台湾にも日本の新幹線が導入されていますが、「本場の新幹線」に乗ることを目的にした訪日客もおり、この日も「『はやぶさ』の袋はありませんか?」とブースへ来訪した人がいたそうです。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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