私鉄唯一の夜行列車、今冬も走行 超ピンポイントなその走行理由とは

長距離を走りそうな夜行列車ですが、路線が短い私鉄でも運転されており、今冬も走ることになりました。しかしその運転目的は、とてもピンポイント。それゆえ鉄道ファンを悩ませていたりします。

「乗り鉄」を悩ませる「スノーパル」

 ピンポイントな運行理由から、この列車自体も特殊要素が多くなっています。運転日はスキーシーズンの金曜・土曜が中心で、浅草発会津高原尾瀬口行きの下り列車しか運転されません。途中の停車駅は北千住、新越谷、春日部ですが、線路の除雪作業や時間調整のため新藤原駅(栃木県日光市)で長時間停車します。

 そしてこの列車、実は「乗り鉄」には少々敷居が高いことで知られています。普通に乗車券と特急券を買ってという形ではなく、鉄道の往復チケット、会津高原尾瀬口駅からスキー場までの往復バスチケット、スキー場の一日リフト券などがセットになった旅行商品を購入しないと、「スノーパル23:55」には乗ることができないからです。

 とはいえ、この「スノーパル23:55」は非常に珍しい私鉄の夜行列車。ぜひ乗りたいと苦悶した結果、その旅行商品を購入しつつもバスやリフト券などの権利を放棄。スキー場へは行かず、どこか別の場所へ向かうというウインタースポーツが得意でない乗り鉄もいるとか。

 「スノーパル23:55」は今シーズン、12月27日から運転開始。乗車日の1ヶ月前から東武トラベルの各支店で、この列車を使った旅行商品が販売されます。詳細は次のサイトをご覧ください。

「東武のスキー・スノーボード専用夜行列車【スノーパル23:55】」

http://www.tobu.co.jp/snowpal/

 また東武鉄道と野岩鉄道には、5月末から10月中旬も同じ区間で夜行列車が走っています。「尾瀬夜行23:55」という名前の通り、早朝から尾瀬の散策を楽しむための列車です。2014年のダイヤは23時55分に浅草駅を発車すると、3時18分に会津高原尾瀬口駅へ到着。4時20分、そこを専用バスで出発して尾瀬の入口である沼山峠へ6時10分に到着するというものでした。こちらも「スノーパル」と同様、この列車を使った旅行商品を購入することで乗車できるシステムになっており、「乗り鉄」を悩ませています。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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コメント

3件のコメント

  1. スキーならまだしも、尾瀬なら見にいってもいいだろう

    • でも尾瀬に行く時ってアップダウンの有る山道を通るからハイキング苦手な人には厳しいんじゃないかな

  2. なぜに23:55発なのだろうか。

    999みたいに24時発でもいいかと。

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