「トワイライトエクスプレス」利用ツアー、申込者10倍に 注目される「団体枠」

取れないチケット、狙う「団体枠」

 「トワイライト」利用ツアーの申込者についても変化が起きています。

 阪急交通社によると2013年の申込者は「夫婦旅行」が93%、「グループ旅行」が7%、「家族旅行」と「ひとり旅」は0%でしたが、2014年はそれぞれ71%、16%、9%、4%と大きく変わりました。また申込者の平均年齢と性別について、2013年は64.6歳、男42%女58%でしたが、2014年は62.7歳、男36%女64%。従来は熟年の夫婦旅行がメインでしたが、ほかの形態でもツアーの利用が増えているほが、女性比率が上がっています。

 「トワイライトエクスプレス」は現在人気が非常に高く、駅の「みどりの窓口」でチケットを入手するのが大変難しい状況です。

 そのため「トワイライト」に乗車する手段として、こうした旅行会社のツアーに申し込む方法も注目されています。「トワイライト」のチケットは「みどりの窓口」で販売される一般枠とは別に、旅行会社がそのツアーで販売する団体枠があるからです。ツアー申込者の内容、数の変化には、チケットの一般入手が非常に困難であるという状況も関係していると思われます。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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