急速にその数を減らす「踏切」 契機となったのは手動踏切の事故
踏切の代わりに生まれるもの
現在、急速に進む踏切の淘汰と立体交差化。渋滞が解消されるなど便利になりますが、そのきっかけにこうした悲しい出来事があったことは、忘れてはならないかもしれません。
踏切から立体交差にすることで交通渋滞の解消、線路によって分断されていた街の一体化といったいくつものメリットが生み出されます。高架下スペースを新たに活用できることも、そのひとつです。
事故があった竹ノ塚駅周辺の連続立体交差事業において、現時点で高架下の利用に関しては「広場ができること以外はまったく未定」(足立区鉄道立体推進室)とのことですが、どのような活用が行われていくのか、踏切が消えた街がどう変わっていくのか、今後が注目されます。
またジェイアール東日本都市開発というJR東日本の子会社は2010年、秋葉原~御徒町間の高架下に「2k540 AKI-OKA ARTISAN」という商業施設を設置するなど、高架下の街づくりを進めています。「高架下」は新たに生まれる開発スペースであり、より付加価値の高い魅力ある空間にするための「再開発地域」でもあるのです。
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