日本の特急電車、台湾から追加受注 JR九州「かもめ」の兄弟車

JR九州885系特急形電車の兄弟車とも言える日立製の車両が高い評価を受け、台湾の国鉄に追加導入されることになりました。

台湾でも効果を発揮した日本製振子電車

 日立製作所は2015年1月9日、台湾の交通部台湾鉄路管理局(TRA)、日本的に言うところの国鉄から新たに鉄道車両2編成16両を受注したことを発表しました。

台湾で導入されている日立製のTEMU1000形特急形車両(画像:日立)。

 受注したのはTEMU1000形という在来線の特急電車で、2編成16両を2015年度中に納入。2016年6月以降に運行が開始される予定です。このTEMU1000形という車両は、すでに日立が8年前の2006年から2007年にかけて6編成48両を製造・納入しており、今回は追加の受注ということになります。

 このTEMU1000形は、カーブで車体を最大5度傾けることで遠心力を打ち消し、乗り心地を維持したまま通過速度を向上させる「制御付振子装置」を搭載。基本速度より25km/h速いスピードでカーブを通過することが可能です。

 振子装置を備える車両は日本では1973(昭和48)年から導入が始まっていますが、台湾では2006年から導入されたこのTEMU1000形が初。この車両の登場により台湾の地勢が険しくカーブの多い区間においても、鉄道の高速性、快適性向上が実現しました。

 今回、日立が台湾国鉄から追加受注した理由について、同社は「約8年間の運行実績およびアフターサービス、乗り心地、デザイン、品質・信頼性などで高い評価を受け、追加受注に至りました」と述べています。

 台湾では近年、鉄道インフラの需要が高まっており、2013年の年間客数は9億7000万人と前年比105%を記録。2006年に初導入されたこの日立製TEMU1000形と、2013年から営業運転が始められた日本車輌製造製TEMU2000形という日本の車両が在来線特急の花形として活躍。高まる需要を支えています。

 日立製TEMU1000形電車を使用した列車は、台北などと台湾東部の花蓮方面を結ぶ「太魯閣号」として運転されています。愛称名は花蓮近郊の景勝地「太魯閣(タロコ)渓谷」が由来です。

 日立は「今後も、品質および信頼性の高い鉄道車両を提供することにより、台湾の鉄道インフラの更なる発展に寄与するとともに、鉄道システムのグローバル展開を加速していく」としています。

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