列車にかかる波しぶき 車両の早期引退も 海に悩む日高本線

高波の影響により、北海道の日高本線で一部区間の不通が続いています。この路線は馬と太平洋の車窓を楽しめることで「乗り鉄」に知られますが、今回の高波など、しばしば海に近いことによる問題も発生しており、そのせいで車両が早期に引退してしまったこともありました。

馬と海が車窓の名物

 JR北海道の日高本線で、高波のため線路付近の土砂が崩壊。少なくとも2015年1月15日(木)まで、鵡川~様似間で終日運休との見込みがJR北海道より発表されました。

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太平洋が広がる日高本線の車窓。開けた窓から時折水しぶきが入ってくることも(2012年10月、恵 知仁撮影)。

 この日高本線は、名前の通り馬産地として知られる北海道日高地方を走る路線で、車窓に幾度となく牧場とサラブレッドが現れるのが特徴です。また、太平洋の間近を走ることも特徴で、海が荒れている日は開けた窓から波しぶきが入ってくるほど近い場所を、列車が走っていきます。

 そうした海の車窓を満喫できるような路線環境が今回、高波被害になってしまった格好です。

 不通になっている日高本線の鵡川~様似間では代行バスが運転されていますが、ダイヤや運転本数などが列車とは異なることに注意が必要です。JR北海道は「ご利用のお客様にはご不便ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げます」としています。

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