神戸の力になるために 震災復旧資材を運んだ「ドクターイエロー」

1995年の阪神・淡路大震災では鉄道も大きな被害を受けましたが、「ドクターイエロー」を使って新幹線で初めての建設資材輸送を実施するなど、一刻も早く復旧させ人々の日常を復興しようと、懸命な努力が行われました。また不通になった鉄道の代わりに運行された代替バスも復興に大きく貢献。乗客が「蛍の光」を合唱する場面もありました。

「ドクターイエロー」で新幹線初の建設資材輸送

 JR東海は被害の大きかった神戸地区の復旧に少しでも貢献するため、一刻も早く不通になっている東海道新幹線の京都~新大阪間を開通させようと、社員や関係会社が一丸となって不眠不休の体制で作業を進めました。

 しかしそこで問題が起きます。新幹線の線路復旧工事に必要な「無収縮モルタル」の入手が次第に難しくなっていったのです。セメントメーカーの倉庫へ直接出かけて調達を試みるなどの努力が行われましたが京阪神地区には在庫がなく、品薄ながら在庫があった名古屋地区からヘリコプターで現地へ輸送されました。

 東京地区でもモルタルの調達が行われましたが、ここで困ったのは現地への輸送手段でした。ヘリコプターは輸送力が限られているうえ、自動車輸送も当時の道路状況を考えると難しかったのです。

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阪神・淡路大震災からの復興にも従事した先代の「ドクターイエロー」(2011年10月、恵 知仁撮影)。

 そこで白羽の矢が立ったのが、走りながら新幹線の線路を点検する車両「ドクターイエロー」です。

 地震発生から2日後、1995年1月19日の15時に、作業員24人と200袋のモルタルを載せた「ドクターイエロー」は東京を出発。18時、京都駅へ無事に到着しました。新幹線による建設資材輸送は1964(昭和39)年にそれが誕生して以来、このときが初めてです。

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コメント

1件のコメント

  1. 新幹線大阪支所近くにある安威川が決壊しそうになった時(現在は改修済み)、旧国鉄•東京鉄道管理局から電動転轍機を輸送する為の臨時ひかりを走らせたとの記載が、鉄道ジャーナル誌上に残されてます。しかも0系使用でね。大阪鉄道管理局から借りたくても、川で決壊した在来線だけで手一杯だったことから、急遽、東京鉄道管理局の手を借りたいとの記述もありました。当時としては大変な作業だったことと、東海道新幹線にも命が吹き込むのでは、と。その後、甲子園開催に対する帰りの輸送が適確かつ安全に完遂できたことを誇りに、今のJR東海が頑張っている姿を見ることが出来ます。

    これ以外にもエピソードは書籍で語られていますので、見ては如何でしょうか?

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