廃止も示唆された北陸のローカル線、新幹線開業に合わせ試験増便 生き残りを模索

北陸新幹線の開業に合わせ、一時はバス転換などの可能性も示された北陸のローカル線、城端線で試験増便が実施されます。また城端線と、同様に将来が不安視された氷見線に観光列車が新登場。利用者減少に悩むローカル線にとって、新幹線開業は一筋の光明です。その効果をどう活用するかが注目されます。

「山」「海」「走るギャラリー」をコンセプトにした新列車も登場

 またJR西日本金沢支社は合わせて、北陸新幹線の開業を見据え富山県内を走る城端線と氷見線の利用促進を図るべく、新たに「コンセプト列車」を走らせることも発表しました。氷見線は高岡~氷見間16.5kmの路線で、高岡駅でJR城端線、元JR北陸本線のあいの風とやま鉄道などと接続します。

 そこで運転されるコンセプト列車は、「線区」「車両」それぞれのコンセプトを明確に設定。「線区のコンセプト」を「山と海」、「車両のコンセプト」を「走るギャラリー」としています。

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城端線と氷見線で運行される予定のコンセプト列車(画像:JR西日本金沢支社)。

 外装デザインは「走るギャラリー」という車両のコンセプトに合わせ、モダンで品格のあるモスグリーンとメタリックゴールドを使用。山や田園、海沿いを優雅に走る貴婦人のイメージといいます。

 内装デザインは海側の座席を窓向きに配置し、窓も一部大型化。車窓をダイナミックに楽しめるようにするとしています。また窓枠を額縁風にデザインすることで、車窓の景色を一枚の絵画のように演出するそうです。

 このコンセプト列車の列車名は未定とのこと。2015年10月から12月の「北陸デスティネーションキャンペーン」までに運転開始が予定されており、土曜休日に年間100日程度、運行される計画です。またこの車両について、平日は一般の普通列車として運用されます。

 車両はキハ40系ディーゼルカー1両、座席定員は約50人です。このコンセプト列車運行にあたり、JR西日本は地元と連携して城端・氷見線を満喫していただけるような「おもてなし」を検討していくとしています。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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