熊本電鉄、銀座線の電車を導入 東京メトロと都営地下鉄、両方の電車が走る路線に
熊本電鉄は3月から元東京メトロ銀座線の電車を導入する計画で、現在はその車両の改造工事を進めています。なぜ改造が必要になるのでしょうか。またどうやって東京から熊本まで電車を運ぶのでしょうか。またこれにより熊本電鉄は、元東京メトロと元都営地下鉄両方の車両が走る路線になります。
パンタグラフがない電車
熊本電鉄では、2015年3月から新車両が導入される予定です。新たに登場するのは元東京メトロ銀座線の01系という電車で、現在は熊本電鉄への移籍に向けて車両の改造工事が実施されています。この01系、電車にもかかわらずパンタグラフがないなど、そのままでは熊本電鉄を走ることができないからです。
熊本電鉄も銀座線も、外部から取り入れた電気を使って車両が走る、というのは同じです。しかし熊本電鉄は線路上空にある架線からパンタグラフで電気を取り入れる「架空電車線方式」なのに対し、銀座線は線路脇に設置された3本目のレールから電気を取り入れる「第三軌条方式」。そのため銀座線で使われていた01系にはパンタグラフがなく、架線から電気を取り込めないので、熊本電鉄を走ることもできないのです。
線路の幅も異なります。熊本電鉄はJR在来線と同じ1067mmですが、銀座線は新幹線と同じ1435mmでサイズが合いません。
こうした熊本電鉄と銀座線で異なる仕様について対応させるため、パンタグラフを新たに搭載する、車輪部分のサイズを合わせるといった改造工事が実施されているわけです。ちなみに熊本電鉄によると、改造工事は福岡県の西日本鉄道(西鉄)で行われているそうです。また銀座線時代の01系は6両編成でしたが、熊本電鉄では2両編成になります。
LRTが仮に無理な場合、上熊本駅はかつての新八代駅対面乗り換えに近い形での乗り換え、藤崎宮前駅も市電延伸の上、同じく新八代駅対面乗り換えに近い形ができればいい。運賃も十円単位でいいので額面での乗り継ぎ割引適用。
LRT規格に線路を造り変えられないとしても、線路設備の改修と時期を併せて「在来線大型車両」が入れる規格に改良。熊電車両の更新を中古車で行なう場合は、譲受先の車両の塗装などを可能な限り元のまま残すことで、譲受先車両の愛好者にも興味を持ってもらい、最低限撮影等のためだけでもいいので熊本まで来てもらうようにする(もちろん必要な修理改造は行なう)。
鉄道中古車も一種の観光資源になり得る可能性があり、鉄道が地域にもたらす「付加価値」の一つとなる。
こういう形で車両や設備の改良ができれば、LRT化に近い効果が得られるかもしれない。
「二本の鉄のレールの鉄軌道の形」での線路・車両の改修を期待する。
そうなってほしいのでしばしば熊電に乗車しに熊本まで行くこともあります。
01系電車自体については詳しくないのですが、元の会社の社章や塗装も残しているようなので興味深いです。