熊本電鉄、銀座線の電車を導入 東京メトロと都営地下鉄、両方の電車が走る路線に
東京から九州までどうやって運ぶ?
東京から熊本まで、どのようにして元銀座線の01系を運ぶのでしょうか。熊本電鉄に尋ねたところ、船を使った海上輸送とトレーラーによる陸上輸送で、東京から福岡にある西鉄の工場、そして熊本電鉄へと輸送するそうです。
また3月から新しく登場予定の元銀座線01系と入れ替わるように、上熊本~北熊本間で現在使用されている2両の5000形「青ガエル」のうち1両が、2月下旬で熊本電鉄から引退する見込みです。
東京メトロ銀座線は浅草~渋谷間を銀座駅経由で結ぶ14.3kmの路線で、1927(昭和2)年に東洋で初めて開業した地下鉄でもあります。また引退する5000形「青ガエル」は、渋谷駅を拠点に走っていた元東急電鉄の車両です。新しく熊本電鉄に登場する01系も、引退する5000形も、かつて渋谷を走っていたという共通点があります。
このように大都市を走っていた車両が地方鉄道で第二の人生を送る例は、完全な新車の導入はコスト面などで簡単ではないことから各地で見られます。熊本電鉄を現在走っている6000形というシルバーの電車も、元都営地下鉄三田線の車両です。そのため熊本電鉄では今後、東京メトロと都営地下鉄という東京にあるふたつの地下鉄、両方の車両が走ることになります。
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Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
LRTが仮に無理な場合、上熊本駅はかつての新八代駅対面乗り換えに近い形での乗り換え、藤崎宮前駅も市電延伸の上、同じく新八代駅対面乗り換えに近い形ができればいい。運賃も十円単位でいいので額面での乗り継ぎ割引適用。
LRT規格に線路を造り変えられないとしても、線路設備の改修と時期を併せて「在来線大型車両」が入れる規格に改良。熊電車両の更新を中古車で行なう場合は、譲受先の車両の塗装などを可能な限り元のまま残すことで、譲受先車両の愛好者にも興味を持ってもらい、最低限撮影等のためだけでもいいので熊本まで来てもらうようにする(もちろん必要な修理改造は行なう)。
鉄道中古車も一種の観光資源になり得る可能性があり、鉄道が地域にもたらす「付加価値」の一つとなる。
こういう形で車両や設備の改良ができれば、LRT化に近い効果が得られるかもしれない。
「二本の鉄のレールの鉄軌道の形」での線路・車両の改修を期待する。
そうなってほしいのでしばしば熊電に乗車しに熊本まで行くこともあります。
01系電車自体については詳しくないのですが、元の会社の社章や塗装も残しているようなので興味深いです。