夜行新幹線、ギネス 山陽新幹線40周年の歴史

2015年3月10日で全線開業40周年を迎えた山陽新幹線。開業当日の様子、大きく短縮された所要時間、ギネスへの掲載など、その歴史を振り返ります。

ギネスに載った山陽新幹線

●世界最速だった山陽新幹線

 新幹線で最高速度を300km/hの大台に初めてのせたのは、山陽です。1997(平成9)年、JR西日本の500系がデビュー。最高速度がそれまでの270km/hから300km/hにアップし、新大阪~博多間を最短2時間17分、東京~博多間を最短4時間49分で結びました。300km/hという最高速度は当時、フランスのTGVと並んで世界最速です。

 この山陽新幹線を走る500系「のぞみ」は、ギネスブックにも載っています。「隣接2停車駅間平均速度」が261.8km/hで、「表定速度(始発駅から終着駅までの平均速度)」が242.5km/hとTGVより速く、当時世界一でした。

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現在は「こだま」として走る500系には、子供向けの模擬運転台が設けられている(2011年5月、恵 知仁撮影)

●幻の夜行新幹線

 東海道・山陽新幹線では「夜行新幹線」を走らせる計画もありました。夜間に行わねばならない線路の保守作業は、上下線2本の線路のうち1本を使って夜行列車を走らせ、片方の線路で保守作業をするという形で解決。列車の行き違いは駅で行う、というものです。行き違いは東京駅と博多駅の中間付近に位置する兵庫県内の西明石、姫路、相生駅で行うことが想定されていました。

 車両についても山陽新幹線の全線開業を控えた1973(昭和48)年、961形という寝台を備えた試験電車が登場しています。しかし、速度を落とすとはいえ深夜走行に伴う騒音問題の発生が危惧されたことなどから、実現には至りませんでした。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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