夜行新幹線、ギネス 山陽新幹線40周年の歴史

2015年3月10日で全線開業40周年を迎えた山陽新幹線。開業当日の様子、大きく短縮された所要時間、ギネスへの掲載など、その歴史を振り返ります。

限界に近いと思われていた250km/h

●40年で2時間以上近くなった東京と博多

 1972年に山陽新幹線が岡山駅まで開業した当時、所要時間は東京~新大阪間が3時間10分、東京~岡山間は4時間10分でした。また1975年に博多駅まで開業した当時、東京~博多間は6時間56分、新大阪~博多間は3時間44分でした。最高速度は210km/hです。

 ただ博多駅まで開業した際、三原~博多間では路盤が安定するまで当面のあいだ、最高速度160km/hで運転することになりました。それが解除され、山陽新幹線が本領を発揮し始めたのは1980(昭和55)年の10月。これにより東京~博多間の所要時間は6時間40分、新大阪~博多間は3時間28分と16分短縮されます。

 ちなみに、東海道新幹線の最高速度が23年ぶりにアップする2015年3月14日(土)のダイヤ改正以降、各区間の最短所要時間は東京~新大阪間が2時間22分、新大阪~博多間も2時間22分、東京~岡山間は3時間9分、東京~博多間は4時間47分です。最高速度は東海道区間が285km/hで山陽区間が300km/h。山陽新幹線全通から40年で、東京と博多は2時間以上近くなりました。

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山陽新幹線の車両基地、JR西日本の博多総合車両所(2009年10月、恵 知仁撮影)

●東海道新幹線との違い

 長年にわたって直通運転を行っており、「東海道・山陽新幹線」というセット表記もよく目にしますが、両新幹線には多くの違いがあります。

 特に大きな違いは線路の建設基準です。東海道新幹線は計画最高速度210km/h、最小曲線半径2500m、最急勾配20パーミル、縦曲線半径10000m、軌道中心間隔4200mmといった基準で建設されました。これに対し山陽新幹線は計画最高速度250km/h、最小曲線半径4000m、最急勾配15パーミル、縦曲線半径15000m、軌道中心間隔4300mmという基準になっています。

 簡単にいえば、東海道新幹線より山陽新幹線のほうがカーブが緩く、坂道も緩く、上下線の間隔も広く、スピードを出しやすい構造になっているのです。

 山陽新幹線を建設するにあたって、東海道新幹線で得られた経験を活かし新しい建設基準を定めることになりました。最高速度については当面、東海道と同じ210km/hで走るとされましたが、将来的には、新幹線の方式では限界に近いと当時考えられていた250km/h運転の可能性を考慮。その速度でも問題なく走れる基準で、山陽新幹線は建設されました。

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