「ロマンスカー」のDNA 大山ケーブル新車は眺望が命
小田急グループの大山ケーブルカーが2015年、リニューアルされることになりました。「ロマンスカー」を感じさせる新型車両や架線を廃した新システムの採用など、「新しいケーブルカー」として注目点の多いものになっています。
「ロマンスカー」を感じさせるケーブルカー
小田急グループの大山観光電鉄は2015年3月24日(火)、大山ケーブルカー(神奈川県伊勢原市)の車両を50年ぶりに新しく製造すると発表しました。
この新しいケーブルカー車両、見どころの多いものになっています。
まず、その車両デザインです。小田急の看板車両である特急ロマンスカー「VSE」や「MSE」を手がけた岡部憲明アーキテクチャーネットワークによるもので、車内はドーム型の天井や木目調の装飾など、ロマンスカー「VSE」の遺伝子を感じさせるものになっています。「VSE」は「Vault Super Express」の略で、「Vault」とはそうしたドーム型の天井の意味。ロマンスカー「VSE」車内も、丸みを帯びた天井と木の温もりが大きな特徴です。
展望車両になっているのもポイント。車両の麓側に屋根面までおよぶ大型曲面ガラスが採用されており、新緑や紅葉といった大山の大自然と共に、眼下へ広がる相模湾、江の島、三浦半島、そして房総半島の眺望を楽しむことができます。小田急「ロマンスカー」といえば、展望車です。その意味でも「らしい」新型車両といえるでしょう。
そして「優れた展望車」にするため、とある技術を導入しているのも特筆すべき点です。
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