政治的理由で「撮りバス」現在激減中

「撮り鉄」のように、バスを被写体にする「撮りバス」と呼ばれるバスファンがいます。しかし年に何度か、その撮影意欲が衰える時期があるようで、いまがその時期。いったい何が起きているのでしょうか。

「バスマスク」が敬遠されるワケ

 なぜ「バスマスク」は敬遠されがちなのでしょうか。「撮りバス」の人に尋ねてみました。

「『バスマスク』を付けると社紋や局紋(フロントにあるバス会社のマーク)が写らなくなって格好悪い」(10代男性)

「祝休日の国旗は付いていると格好いいけど、『バスマスク』が付くと車両自体の記録写真としては不満」(20代男性)

「『バスマスク』自体は付いていても問題ないけど、取り付けが緩いと見た目がだらしなく感じる」(30代男性)

「しっかり装着されていても、取り付け部分のヒモが長く残っていたり、だらしなくなっていると残念」(40代男性)

「私はあまり『バスマスク』を気にしませんが、これが出ると週末などに撮影している人をパタリと見かけなくなりますね」(30代男性)

 被写体としては嫌われている「バスマスク」ですが、広く情報を伝えるため重要な役割を果たしていることはもちろん、言うまでもありません。

 しかしバス関係者も、「バスマスク」については複雑な思いがあるようです。まず営業所に何十台も在籍するバスへ1日で装着し、期日が来たら一気に外す必要があります。また運転士からも途中で結び直さねばならない、「パタパタなびいている『バスマスク』がアンダーミラーに映って見苦しい」などの意見が聞かれます。

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マグネットシートを使用しフロントウインドウ下に掲出する場合も多くなった(撮影:海老塚土史木)。

 近頃では「バスマスク」ではなく、マグネットシートを貼る方法に転じる事業者も多くなっていますが、時期によって様々なデザインで掲出される「バスマスク」。それをバスの表情のひとつとして楽しむのもまた、アリかもしれませんね。

【了】

Writer:

幼少期にバスの方向幕へ興味を持ってから、バス部品収集、乗りバス、撮りバスなどに明け暮れる。鉄道模型収集や、鉄道・バス車両の第二の車生めぐりを絡めた旧道探索も趣味。鉄道模型雑誌の編集部でバス企画の編集を経験して以降、記事執筆やバス貸切企画、座談会などを通してバス趣味の楽しさを共有する活動を行っている。

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