自動運転車で日本は世界に勝てるのか? 鍵は「歩行者」

開発が進む自動運転車。しかし「歩行者」という大きな課題があります。メルセデス・ベンツは路面にレーザーで横断歩道を描き安全を確保する技術を提案していますが、日本はどうするのでしょうか。またこの技術開発は交通死亡事故の低減にも繋がるため、大きな期待も寄せられています。

必要な自動ブレーキの能力向上

 警察庁の調べでは、クルマと人がぶつかったときの致死率は30km/hを超えてから急速に高まり、40~50km/hでは助かるケースが少なくなります。こうした事故データから推測すると、歩行者を検知するセンサーの能力は、50km/hくらいでも自動ブレーキが機能することが求められます。

 自動ブレーキ(AEB)は自動運転に欠かせない技術です。しかし普及を急ぐと、コスト的に機能が限定的になりやすくなります。また自動で止まらなくとも、ドライバーに注意喚起するだけでも効果は期待できるかもしれません。日本ではインフラ協調も進んでいるので、交差点などに設置するレーダーで歩行者を検知し、クルマに知らせるシステムも考えられています。歩行者の安全性を確保するためクルマの自律式センサーと、インフラと協調するシステム、その両面から検討が行われているのです。

 歩行者事故は日本だけでなく、メガシティ化する世界の大都市で共通した問題のため、世界中の自動車関係者が注目する課題です。そこで「チームジャパン」がうまい解決策を開発できれば、世界に貢献できるのは間違いありません。

参考サイト

http://www.startyourengines.net/

【了】

Writer:

1954年生まれ東京出身。武蔵工業大学電子通信工学科卒業。国内外のラリー・レースで活躍。同時にモータージャーナリストとして安全・環境・技術を中心に取材。TVコメンテーターやシンポジウムのモデレーターとしても多数出演。

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