ゲームとは別次元 仮想現実を活用する最新版プロ用電車運転シミュレータ、その実力

東急テクノシステムが開発したヘッドマウントディスプレイ型運転シミュレータ。実際に体験してきたところ、単なる省スペース型ではなく「仮想現実」の可能性を見せる画期的なものでした。

「『かぶりつき』シミュレータ」も可能

 この運転シミュレータはHMDと3D映像の組み合わせで、様々な場面を描写。上を向けば天井の、後ろを向けば客室内の映像が出現します。特筆すべきはその臨場感で、HMDの映像以外は何も見えないせいか、つい手を伸ばして仮想空間にあるものを触ろうとしてしまいました。

 そうした臨場感を2D映像と一般的なスクリーンで作り出そうと思った場合、スクリーンをグルッと周囲に回り込ませるなどする必要があるそうですが、このHMD型ならそんな大掛かりなことをせず、臨場感が出せるわけです。「省スペース、低コストで臨場感を出せる」という意味でまず、このHMD型運転シミュレータは画期的といえるでしょう。

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(左上)後ろを向いたとき(右上)客室から運転台を見た「かぶりつき」状態(左下)線路脇の停止位置目標も見える(右下)車内の路線図(2015年4月23日、恵 知仁撮影)。

 またこうして様々な映像を作り出せるということは、様々な場面を作り出せるということ。後ろを向けば客室が映し出されるため、たとえばワンマン運転中に客室で騒動があった場合、どう対処するかといった訓練も可能だそうです。

 作り出せる映像は運転台からのものだけではありません。運転台から遠ざかると、映像は客室内から前を見たものに変化。「『かぶりつき』シミュレータ」になります。客室内で上を向けば、ドア付近には東急の路線図までありました。ちなみに「かぶりつき」とは鉄道ファン用語で、運転席の後ろから前面展望を楽しむことです。

 このように様々な状況を描き出せるため、車内のみならず外に出て、故障した中間車両の床下をのぞき込み、対処するといった訓練も可能とのこと。車両故障時などの対応をパソコンで学べるソフトもあるそうですが、ただ2Dの画面を見てマウスをクリックするのとはまったく違い、臨場感のある映像で実際に身体を動かしての訓練ができるため、より効果が見込まれるといいます。

 本物の車両を使えば様々な訓練ができますが、手間がかかりますし、逆に異常時対応などは本物だと難しいこともあります。しかしHMDと3D映像技術によって本物の車両や、それを模した大掛かりなシミュレータを使うことなく、臨場感を持った様々な状況を作り出し、手軽に訓練できること。それもこのHMD型運転シミュレータの画期的なところでしょう。こうした「仮想現実」による乗務員養成、当たり前になっていくかもしれません。

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コメント

1件のコメント

  1. 昔あった電車でGOとソフトをか買ったが

    Win8.1ではまと動作しないからな。

    そういいうOSに依存しないOS&アプリなら歓迎できる。

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