今年の「日本鉄道賞」は誰の手に? 募集要項発表
鉄道開業130周年を記念し創設された「日本鉄道賞」の募集が始まりました。昨年の大賞は東海道新幹線で、『トッキュウジャー』も特別賞を受賞していますが、今年はどうなるでしょうか。
鉄道そのものからアートまで
2015年5月1日(金)、「鉄道の日」実行委員会は「第14回『日本鉄道賞』」の募集要項を発表しました。
「日本鉄道賞」は、鉄道開業130周年の2002(平成14)年から始められた表彰制度。鉄道に対する国民の理解と関心を深め、強力な支持を得るとともに、鉄道の一層の発展を期することを目的に創設されました。日本初の鉄道は1872(明治5)年10月14日、新橋~横浜間で正式開業。このことから10月14日は「鉄道の日」に制定されており、「日本鉄道賞」の表彰も10月中旬に開催予定の「鉄道の日」祝賀会場にて行われます。
賞の対象者は鉄道に関する取り組みを行った事業者、団体、個人で、鉄道に関する施設整備、サービスなどのほか、映画、楽曲、アート、写真集、テレビ番組など様々な取り組みがその対象になります。一般からの応募も可能です。
選考にあたり基準となる視点は「鉄道の魅力(楽しさや面白さなどを含む)を強く発揮している取り組み」「革新的なサービスや技術を導入した取り組み」「地域の活性化に大きく貢献している取り組み」「鉄道の安全・安定性の確保、防災対策の強化、利用者の安心感の向上につながる取り組み」「環境負荷軽減に資する取り組み」「その他、鉄道の発展・普及等に大きく貢献した取り組み」です。そしてこのような視点から見て「専門家のみならず一般ユーザーや国民に強くアピールするもの」とされています。
ちなみに昨年の第13回「日本鉄道賞」では、JR東海の「東海道新幹線の50年~『進化』へのたゆまぬ努力と着実な実績~」が「日本鉄道大賞」に、三陸鉄道とJR東日本の「三陸の復興を願って! 地域の協力が実を結んだ公共交通の早期復旧」が「震災復興支援」特別賞に、テレビ朝日・東映・東映エージエンシーの『烈車戦隊トッキュウジャー』が「『鉄道×ヒーロー』で親子が鉄道をもっと好きになる!」特別賞に選ばれています。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
コメント