LCCの後押しで台湾旅行が大きなブームに

日本と台湾を結ぶ航空便が週500便を越える勢いと台湾メディアが伝えるなど、日台間の交流が大きくなっています。そこにはどんな理由があるのでしょうか。円安のほかに、どんどん充実するLCCも大きな役割を果たしていそうです。

台北イン/高雄アウトも可能に

 私が利用した成田を朝7時25分に発つバニラエアJW101便は、台北・桃園国際空港に現地時間の10時35分に到着します。そこから市内に移動して台北の休日を初日からたっぷり満喫する人も多いようですが、何度か訪れている人は路線バスで1時間ほどの古都・九フン(フンはニンベンに分)などへ足を伸ばしてみるのもいいでしょう。九フンは19世紀末にゴールドラッシュに沸いた街で、太平洋を見下ろす山の斜面にへばりつくようにして広がるノスタルジックな街並みは、宮崎駿アニメの大ヒット作『千と千尋の神隠し』のモデルにもなったとも言われています。

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『千と千尋の神隠し』のモデルとも言われる九フンの街並み(2014年10月撮影)。

 バニラエア便は今年2月より、台北線に加えて成田から台湾第二の都市・高雄へも就航しました。これにより日本からの旅行者は、“台北イン/高雄アウト”(あるいはその逆)といった周遊プランも含めて台湾旅行をリーズナブルに、かつ立体的に楽しめるようになっています。

【了】

Writer:

作家/航空ジャーナリスト。学生時代に航空工学を専攻後、数回の海外生活を経て取材・文筆活動をスタート。新聞・雑誌、Web媒体などにレポートやエッセイを発表するほか、テレビ・ラジオの解説者としても活動。『航空大革命』(角川oneテーマ21新書)など著書多数。

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1件のコメント

  1. 東日本の際、250億円以上の義援金を贈ってくれた台湾。