仙石線が全線再開 被災路線の大部分は2018年度までに復旧見込み

宮城県内を走る仙石線が5月30日、震災からおよそ4年を経て、全線での運転再開を果たしました。日本の鉄道網にはまだ震災の爪痕が残っていますが、それも2018年度までには、ほとんどが復旧する見込みです。着実に、列車の音が近づいています。

1区間を除いては立っているメド

 このうち気仙沼線と大船渡線については、鉄道の運転再開には至っていないものの、バスを使った大量輸送システム「BRT(バス・ラピッド・トランジット)」で仮復旧されています。

 また山田線については今年3月7日に復旧工事が開始され、2018年度の完成が予定されています。また復旧後、運行はJR東日本から三陸鉄道へ移管される予定です。

 そして常磐線ついては今年3月10日、国土交通省は浪江~富岡間(20.8km)を除き、3年以内に開通させる見通しを発表しました。しかし、福島第一原子力発電所の事故で帰宅困難区域にあたる浪江~富岡間については、具体的なメドが立っていません。ただ「除染や異常時の利用者の安全確保策を完了した後、開通」という形で、常磐線の全線復旧を目指す方針が明らかにされています。

 仙石線の全線復旧後も、震災の爪痕が残る日本の鉄道網。2018年度までに再建、もしくは「BRT」という形で、運行がほとんどの路線で再開される見込みです。しかし、原発事故の影響を受ける区間については大掛かりな線路移設を行う可能性もあり、再び列車が走り出すまでには相当の期間を要すると考えられています。

【了】

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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