来年度導入に向け東京都で燃料電池バス実証実験 非常時の外部給電性能検証も
東京都が2020年までに100台以上の導入を目指している燃料電池バス。その実証実験が都内で始まり、公共交通としての能力や、非常時における外部給電機能の実用性などが検証される予定です。
来年度からの燃料電池バス導入を想定する東京都
トヨタ自動車と日野自動車、東京都は2015年7月21日(火)、燃料電池バス(FCバス)の実証実験を行うと発表しました。水素と酸素を化学反応させて発電し、モーターで走るバスです。
東京都によると、その目的は「渋滞や急な加減速など、大都市特有の交通事情に応じた水素消費量や、バスの操作性に関する乗務員の意見などをメーカーにフィードバックし、車両開発に反映してもらうこと」といい、来年度からの都営バスへの導入を想定。そして2020年までに100台以上、燃料電池バスの導入を目指すとしています。
実験に使われる燃料電池バスは、日野のハイブリッドノンステップ路線バスがベースで、そこにトヨタが燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」向けに開発したシステム「トヨタフューエルセルシステム(TFCS)」を載せたもの。出力を高めるためFCスタック(燃料電池)、モーターを2個搭載しているほか、高圧水素タンクを8本(480L)備えるなどバス用に最適な設計がされているそうです。
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