東武、日光市内でカニ目SL運行へ JR北海道から借用

東武鉄道が蒸気機関車の復活運行を目指すと発表。JR北海道からC11形207号機を借り受け、2017年度から栃木県日光市内の鬼怒川線で運行を始める予定です。

JR北海道から蒸気機関車を借り受け

 東武鉄道(東京都墨田区)は2015年8月10日(月)、SL列車の復活運行を目指すと発表しました。2017年度が目途にされており、同社では1966(昭和41)年以来、およそ50年ぶりの蒸気機関車復活になるといいます。

 運転予定区間は、栃木県日光市内の鬼怒川線下今市~鬼怒川温泉間12.4kmです。

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東武鉄道へやってくるC11形207号機。北海道・小樽駅にて(2007年12月、恵 知仁撮影)。

 使用する蒸気機関車はC11形207号機。1941(昭和16)年に日立製作所笠戸工場(山口県)で製造されて以来、一貫して北海道で使用されてきた小型の蒸気機関車です。1974(昭和49)年に一度引退したのち、北海道日高郡静内町(現・新ひだか町)で静態保存――動かない状態で保存されていましたが、2000(平成12)年に復活。JR北海道が「SLニセコ号」「SL冬の湿原号」などとして、道内各地で運行しました。東武鉄道はこの蒸気機関車をJR北海道から借り受け、鬼怒川線を走らせます。

 C11形207号機は濃霧の多い環境で使用されたことから、車両正面の左右に前照灯を備えるのが特徴。その姿から「カニ目」とも呼ばれます。

 東武鉄道における蒸気機関車運行は、1899(明治32)年からスタート。1947(昭和22)年のピーク時には60両が使用されていましたが、1966年6月26日に佐野線(館林~葛生)で「さよなら運転」が行われ、全廃されました。

 また同社は1945(昭和20)年から1963年(昭和38)年まで、今回JR北海道から借り受けるC11形207号機と同型の蒸気機関車、C11形2号機を使用していたことがあります。

 東武鉄道は「約50年ぶりのSL復活で日光・鬼怒川地区の活性化を推進」するとしています。

【了】

Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

 
    
 
    

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