ノーエスケープゾーン大幅拡大 2016年、革新の空対空ミサイル
戦闘機の主力武器である空対空ミサイル。いまその世界に、革新が起きようとしています。
2016年にも実用化される革新的ミサイル
かつて戦闘機の主力武器といえば、もっぱら「機関銃」でした。1950年代に入り、新たに誘導能力を持つロケット弾、すなわち「空対空ミサイル」が相次いで実用化されると、機関銃は急速にその価値を失い、廃れてゆきます。
しかし、初期のミサイルは少しでも旋回している戦闘機には命中を期待できないなど、完全に機銃を置き換えるには性能不足でした。そのため、1950年代に開発されたF-4「ファントムII」などは、当初ミサイルのみで武装していましたが、あとになって急遽、機関銃を再搭載。1970年代初期に開発中だった当時最新鋭のF-14「トムキャット」やF-15「イーグル」は、最初から機関銃の搭載が求められました。
それから約半世紀。ミサイルの性能は著しく発達し、いまや機関銃を用いた空中戦はほとんど考えられないまでになりました。そしてイギリスやドイツなどヨーロッパ諸国において共同開発中であり、“革命的”ともいえる新型の空対空ミサイルMBDA「ミーティア(Meteor:流星)」が、来年にも実用化される見込みとなっています。
この「ミーティア」とは、いったいどのように“革命的”なミサイルなのでしょうか。
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