ノーエスケープゾーン大幅拡大 2016年、革新の空対空ミサイル

戦闘機の主力武器である空対空ミサイル。いまその世界に、革新が起きようとしています。

「ノーエスケープゾーン」を拡大した「ミーティア」

 現代で主流の空対空ミサイル、例えばアメリカ製のAIM-120C-7「アムラーム」は、最大射程およそ100km程度と推定されています。「アムラーム」の推進力であるロケットの燃焼時間は10秒程度であり、マッハ5まで加速したあとは速度エネルギーを消費しながら滑空。ミサイルは減速するほど誘導性能も落ちていくため、実際に100kmも飛翔すると、ほとんど命中は期待できなくなります。

 しかし「アムラーム」に十分な速度がある場合は、防御側がどのような回避機動をとっても、「アムラーム」の誘導性能がそれに勝ります。

 この十分な速度を保ち、ほぼ命中を見込むことができる射程を「ノーエスケープゾーン(逃げられない範囲)」といいます。状況にもよりますが、「アムラーム」のノーエスケープゾーンは恐らく最大射程の半分、50km以下でしょう。

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サーブ「グリペン」による「ミーティア」の射撃試験。2016年に実用化予定(写真出典:サーブ)。

 もし仮に、永久的にロケットが燃焼し推進力が失われなければ、ずっと高い速度を保ち続け、ノーエスケープゾーンは無限に拡大できるはずです。それを実現したのが「ミーティア」です。

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