銀色の電車、なぜ多いのか 超合理的なその理由

ある大手私鉄がステンレス車両のパイオニア

 ステンレス車両のパイオニアとして知られるのは東急電鉄。1958(昭和33)年に、日本で初めて車体外板にステンレスを使った5200系電車を登場させています。しかし当時は、硬くて加工が難しいステンレスを扱う技術が未熟で、車体内部の主要構造は鉄でした。

 東急はその後も、グループ内の東急車輌製造(現・総合車両製作所)でステンレスの加工技術を研究。1962(昭和37)年には日本初のオールステンレス車両となる7000系電車を世に送り出します。

 こうして培われたステンレス加工技術が広まり、日本でステンレスの鉄道車両が増えていったのです。

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東急のステンレス車両5000系(2010年5月、恵 知仁撮影)。

 一方、アルミ車両は“軽量”という最大の特徴を活かして、当初は地下鉄やモノレールなどに多く採用されます。そのような急勾配が多く、短い駅間で加速・減速を繰り返すような路線では、車体が軽いと有利だからです。またアルミはリサイクルできるメリットもあり、“エコ”を志向する時代の流れに合っている面もあります。

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コメント

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4件のコメント

  1. アルミはともかく、ステンレスは鉄鋼の一種じゃないでしょうか。なので、ステンレス車両が「軽い」とは設計が軽いのではないのでしょうか。

  2. 錆びなければ強度が落ちないから厚みを薄く出来るし、塗料も重さになるから無塗装で軽く成る。

    東急車輌の全ステンレス化はアメリカのBUD車からの技術導入で自社が開発した物では無い。

    ステンレスは曇天時には視認性が落ちるので前面には鮮やかな塗装をした方が無人踏切や保線職員には安全。

  3. 鉄もステンレスも比重(重さ)はほとんど変わりません。鋼鉄車が重くなる理由の一つとして、塗装が関わります。ステンレスは塗装しない分だけ軽くなりますが、鉄は塗装する為その分重くなるのです。
    最近のライターさんは、こんな基本的な知識も無いのに間違った記事を載せる事に恥を感じ無いのでしょうか?もう少し勉強して欲しいものです。

  4. アルミやステンレス製が多いってこと?