異常な人の動きを自動検知するシステム 新今宮駅に JR西日本
通常とは異なる動きをしている人を自動検知し、事故防止を図るシステムを、JR西日本が新今宮駅へ導入します。
線路内への進入なども自動検知
JR西日本は2015年11月18日(水)、大阪環状線などが停車する新今宮駅(大阪市浪速区)へ、カメラの画像解析技術を使った「遠隔セキュリティカメラ」を導入すると発表しました。
防犯カメラの画像から、歩行が乱れている人やベンチなどで長時間座り込んでいる人など、通常とは異なる人間の動きを自動的に検知。その警報を受けて警備員、駅係員が対応するシステムです。
導入の目的は、「ホームにおける鉄道人身障害事故」の主な要因になっているお酒を飲みすぎた人の前兆行動を自動検知するなどし、安全性を高めること。ホーム端から線路内への侵入やホーム上の混雑、不審物の置き去りなども自動検知できるといいます。
JR西日本は今年8月11日から、この「遠隔セキュリティカメラ」を京橋駅(大阪市城東区)へ導入。事故防止に効果があったことから、新今宮駅へ導入を拡大しました。同社は今後、「このシステムを京阪神エリアの転落事象の多い駅を中心に順次導入し、ホームの安全対策をより一層推進していきます」としています。
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