空自、戦闘機へ女性を登用 その利点と課題 遅れていた日本

空自が2015年11月、戦闘機パイロットへの門戸を女性に開放しました。しかし他国ではすでに実施している場合が多く、日本はこれまで“損”をしていたかもしれません。はたして何が問題だったのでしょうか。そして門戸開放により、どんな効果があるのでしょうか。

根拠に欠けていた女性不採用の理由

 2015年11月13日(金)、防衛省は航空自衛隊の戦闘機パイロットに女性自衛官を採用する旨を発表しました。自衛隊では1993(平成5)年より輸送機や哨戒機、ヘリコプターなどのパイロットに限り女性へ門戸を開放しており、すでに多くの女性自衛官が活躍中ですが、戦闘機および攻撃ヘリコプターにおいては見送られ続けていました。今回、それを女性に開放するその意義はどこにあるのでしょうか。

 自衛隊がこれまで戦闘機パイロットを男性に限っていた理由には、戦闘機特有の大きな肉体的負担がありました。戦闘機が旋回能力を発揮すると、パイロットには遠心力によって最大で9G、すなわち地球の重力の9倍に達する重力加速度が押しかかります。この強烈なGがゆえに、一般的に体力面で男性に劣り、かつ特有の臓器を持ち出産に悪影響を与える可能性から、女性のパイロットへの配置を認めていなかったのです。

 しかしこれは非常に遅れた、根拠に欠ける考え方でした。女性戦闘機パイロットの歴史は航空自衛隊のそれよりも遥かに長く、一説によるとトルコ人女性のサビハ・ギョクチェンが史上初の女性戦闘機パイロットとなったのが、1936年(当時23歳)であるといわれています。また、第二次世界大戦においてはロシア人のリディア・リトヴァクが12機を撃墜する大戦果をあげエースパイロットになっており、カナダ人のジャクリーン・コクランは1953(昭和28)年に女性として史上初の超音速飛行を実施しています。

この記事の写真一覧

関連記事

最新記事

コメント

2件のコメント

  1. 女性も人殺しに加担したいんだ?

  2. 日本は戦闘機パイロットだけでなくあらゆる面で男女格差排除が先進国中最も遅れている。明治時代までは欧米に比べても男女格差は少なかったのだ。明治になってからかえって封建的になってしまった。従って明治時代回帰志向の自民党は最も時代遅れになっており度々問題発言を発しているのだ