空自、戦闘機へ女性を登用 その利点と課題 遅れていた日本

空自が2015年11月、戦闘機パイロットへの門戸を女性に開放しました。しかし他国ではすでに実施している場合が多く、日本はこれまで“損”をしていたかもしれません。はたして何が問題だったのでしょうか。そして門戸開放により、どんな効果があるのでしょうか。

女性登用、現実的には少なくない課題も

 女性の戦闘機パイロットへの登用。むろん女性の社会進出・職業選択の自由を推進する観点からも歓迎されるべきですが、「女性枠」を設け女性の登用を推進するというような施策は行われないでしょう。適性検査は男性と同じように課せられることになります。

 戦闘機、特に非常脱出用の射出座席は男性の身体を基準に設計されているため、女性には少し厳しいかもしれません。たとえば航空自衛隊では身長158cm~190cmを合格基準としていますが、17歳男性の97%がクリアできるこの数値も、17歳女性の平均身長は下限ぎりぎりの158.0cmであり、少しでも小柄な女性は残念ながらパイロットになることはできません。

 また航空自衛隊においても、女性を受け入れるための設備投資が必要です、女性用フライトスーツや長時間の任務に必要となる小便用ピドルパック、サバイバルベスト、ヘルメット、マスクなどの装備品、さらには地上の更衣室、産休など福利厚生のための制度の用意に至るまで、多くの課題を解決しなくてはなりません。

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米空軍アクロバットチーム「サンダーバーズ」初の女性パイロット、ニコル・マルコウスキーさん。元F-15E「ストライクイーグル」の教官(写真出典:米空軍)。

 諸外国に比べ女性への開放が遅くなってしまった事実は残念ですが、厳しい適正試験・訓練を乗り越えた女性が、国民的人気を誇る航空自衛隊のアクロバットチーム「ブルーインパルス」で活躍する日も、決して遠い未来ではないでしょう。

【了】

Writer:

1981年生まれ。航空軍事記者、写真家。航空専門誌などにて活躍中であると同時に世界の航空事情を取材し、自身のウェブサイト「MASDF」(http://www.masdf.com/)でその成果を発表している。著書に『JASDF F-2』など10冊以上。

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コメント

4件のコメント

  1. 女性も人殺しに加担したいんだ?

  2. 日本は戦闘機パイロットだけでなくあらゆる面で男女格差排除が先進国中最も遅れている。明治時代までは欧米に比べても男女格差は少なかったのだ。明治になってからかえって封建的になってしまった。従って明治時代回帰志向の自民党は最も時代遅れになっており度々問題発言を発しているのだ

  3. 非現実の世界では、機動戦士ガンダムの セイラ・マスが エースパイロットでしょうか?

    女性特有の 身体的不利よりも、逆に 脳の構造が 男性よりも優れている点として 脳梁が太いため

    マルチタスクに 向きます。 確かに 空間認識に劣るのは 女性でしょうが、平面ディスプレイの 情報確認

    では 女性の方が 有利でしょう? すると 最新のコックピットでは 大型ディスプレイで 沢山の情報が

    表示されますから、これからのパイロットには 女性の方が有利かも? しれませんね。

    ガンダムでも、セイラが アムロを 支援しつつ 自機の Gファイターを 巧みに操り 更には ガンダムとの

    多様なドッキングも やってのける。

    これは 戦闘機の 「搭載弾数の増加」「電子戦能力の向上」「スタンド・オフ・ミサイルの搭載」 等の

    改修にも 通じるものに なるのでしょうかね?

  4. 産休6週間とはかなりお腹が大きい状態でものれってことか…!?

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