国鉄の急行形直流電車、終焉へ 生き残りの「フジサン特急」2月引退
国鉄165系急行形電車の最後の生き残り、富士急行2000系「フジサン特急」が運行を終了。昭和30年代からの長い歴史を持つ国鉄の急行形直流電車が、終わりを迎えます。
元はJR東日本のジョイフルトレイン
山梨県の大月駅と河口湖駅を結ぶ富士急行は2015年12月9日(水)、「フジサン特急」として活躍してきた2000系電車の運行を、2016年2月7日(日)で終了すると発表しました。
この2000系電車は、2002(平成14)年2月に富士急行線で運行を開始。その前は、全車グリーン車のジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」として走っていた、JR東日本の車両でした。
その名の通り、運転席を2階へ上げることで確保された前面の展望室、広い窓、また個室やラウンジといった豪華な設備が特徴で、富士急行は「移動中の車内からも富士山の美しさ・雄大さをゆったりと堪能してもらいたい」との思いから、JR東日本よりこの車両を導入したといいます。
富士急行へやってきた「パノラマエクスプレスアルプス」は、車体に富士山をキャラクター化した「フジサン君」が描かれ、約14年に渡って「フジサン特急」として活躍してきました。しかし同社によると、車両の老朽化やインバウンドを中心とする利用者増加に伴い輸送力を増強するため、運行を終了することにしたそうです。
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