戦車と女子高生のアニメ『ガルパン』、なぜヒット?
現在公開中のアニメ『ガールズ&パンツァー 劇場版』が、普段はアニメを見ない戦車ファンからも高評価を得て、ヒットしています。成功のポイントはどこにあるのでしょうか。「らしさ」がひとつのキーワードかもしれません。
速いものはより速く
「元々TVシリーズとして放映されていた『ガールズ&パンツァー』からのファンの皆様には正しく続編としてご満足いただけるよう、さらに劇場版で初めて『ガールズ&パンツァー』の世界に触れる方にも楽しんでいただけるよう、知恵を絞りました。映像・音響ともに劇場版にふさわしいスケール感とクオリティを感じていただけるよう、スタッフ一同努力しました。また、企画の段階から戦車好きの方々にもご納得いただけるように、戦車描写にはこだわって来ましたので、ご好評をいただき大変光栄に感じております」(バンダイビジュアル、杉山潔プロデューサー)
戦車の履帯(キャタピラ)が、小石を跳ね上げ砂塵を巻き上げ力強く前進し、ひとたび発砲すれば焼けただれた砲身の熱さえ感じさせ、重厚な鋼鉄の装甲が砲弾を弾き飛ばす、劇場版の美しい映像。そこには、家庭のTVではどうしても再現できない火薬が炸裂する「爆発音」というリアリティが加味されており、戦車に対する尋常ではないこだわりがうかがえます。それが、ファンらのハートをがっしり捉え離さない『ガールズ&パンツァー 劇場版』、最大の魅力かもしれません。
また戦車の戦闘力は、基本的に「走」「攻」「守」の3要素で構成されています。『ガルパン』に登場する実在の戦車たちは「軽くて速い戦車はより速く」「破壊力のある砲はより破滅的に」「重装甲はより分厚く」強調されており、戦車ファンらのイメージ通りに戦車が活躍してくれます。
例えばソ連製KV-2「ギガント(巨人)」という戦車は第二次世界大戦当時、重装甲でドイツ軍の攻撃を跳ね返し、強力な主砲で多数の敵を破壊するなど、たった1両でドイツ軍数万の部隊を2日間足止めしたことで知られます。『ガルパン』においても、そのエピソードを彷彿させるような大活躍を見せ、視聴者の心をくすぐるのです。
ガールズ&スティームロコモーティヴアーって2番センジ?
発想は賛成なんだけどアクティブさに欠くか。
スポーツと結び付いて来ない。
1/35のプラモデルの戦車を夢中になって作っていた世代のファンが多いね
ガルパンでは、戦車の内部が忠実に再現されていて、感心しました。
実際より誇張されていて、戦車が軽快に走りまわり、近距離での砲撃戦が繰り広げられる
映画ならではのウソなのですが、ウソとわかっていても他の部分がリアリティーがあって楽しい作品でした。
実際なら、乗員が事故死するような転落事故でも軽傷ですんでいるのは、娯楽映画ということでよいでしょう。
次回作が楽しみです。