300m/hでレールを削る新型車両導入 JR東海
JR東海が、新型のレールを削る車両を在来線に導入します。そもそもなぜ、レールを削る必要があるのでしょうか。
車体の下に砥石を搭載
JR東海は2016年2月9日(火)、300m/hでレール表面を削ることができる新型の「レール削正車」を在来線に導入すると発表しました。
「レール削正車」とは、車体下部に搭載した「砥石」を使い、走りながらレールの表面を削る大型の保守用車両です。
列車がレールの上を繰り返し通過すると、表面に傷が発生しやすい状態になります。そこで傷が生じる前にレール表面を定期的に削り、傷の発生を予防することでレールの寿命を延ばすというのが、レールの表面を削る目的です。JR東海では、列車本数の多い東海道本線と中央本線で夜間時間帯にこれを使用し、レールを削っているそうです。
新型の「レール削正車」は削正制御装置の改良により、レールへ砥石を押しつける力を強化。現在の車両より速度を上げてレールを削ることが可能になり、削正能力が200m/hから300m/hへ進化しています。
JR東海の「レール削正車」は、現在のものも、新たに導入するものもスイスのスペノ・インターナショナル社製。新型の使用開始は2018年度で、設備投資額は概算でおよそ11億円です。
【了】
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