東関東道が常磐道の迂回路に 圏央道の開通効果

2015年6月に圏央道の神崎IC~大栄JCT間が開通したことにより、東関東道が常磐道の迂回路として機能するようになったといいます。

2015年10月、9時間以上にわたって通行止めになった常磐道

 国土交通省は2016年2月22日(月)、圏央道の神崎IC(千葉県神崎町)と大栄JCT(千葉県成田市)のあいだ9.7kmが昨年6月7日(日)に開通し、常磐道と東関東道が結ばれたことによるストック効果を発表しました。「ストック効果」とは、整備された社会資本が機能することによって継続的、中長期的に得られる効果です。

 そのひとつとして、「東関東道が常磐道の迂回路になる」という効果があったといいます。

 2015年10月10日、常磐道の柏IC~谷和原IC間で事故による通行止めが発生。9時間以上にわたって通行止めになりました。

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大回りだが、常磐道の迂回路として機能した圏央道と東関東道(画像出典:国土交通省)。

 このとき、つくばJCT~箱崎JCT間を常磐道と一般道を利用して迂回した場合、推定所要時間は約96分だったのに対し、圏央道と東関東道で迂回した場合は約84分。圏央道の交通量はおよそ8割増加して、「常磐道の通行止時に、つくば~箱崎間の迂回機能を圏央道・東関東道で発揮」したといいます。

 国交省はこれに関するストック効果としてほかに、インバウンド観光の後押し、成田警察署管内の一般道で交通事故発生件数が減少、安全で快適になったことなどを挙げています。

【了】

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コメント

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3件のコメント

  1. 元々このような効果を得るために環状道路を整備してるだから、「国交省が言ってた事は嘘じゃなかった。」的な一文有っても良いはず。(決して国交省ファンではない。むしろアンチ。) 相変わらずのツッコミの甘さがのりものニュースクオリティ。

  2. 圏央道東側も成田空港や千葉市内の渋滞緩和を目的に4車線工事を行った方が良いと思います。
    千葉北西部の渋滞は目に見える程酷いようで、特に市川~船橋と千葉東JCT付近の渋滞が酷く感じます。

    東北道~常磐道まで繋がれば埼玉・北関東方面から成田空港へ向かうバスの多くが圏央道に回るし、外環道の千葉区間を完成すれば千葉北西部の渋滞緩和も早く進むだろう。

    因みに外環道の整備と京成本線菅野駅付近~京成八幡駅付近の高架化は両立して行った方が良い。
    あと、大栄JCT~東金JCTは4車線で整備しておいた方が千葉市内の渋滞緩和も並行できます。

  3. つくばJCTは結局常磐道から離れた学園都市近くに圏央道を持って行こうとしたからでしょ。
    圏央道の常磐道~中央道区間は需要があれど既存高速から遠くロードサイド開発が遅れているところを重点に道を開いた感じがする。
    現に埼玉県区間などは高速と既存の工業地帯を結び大規模物流拠点開発に適している場所が多い。
    高速道路まで必要か?と言えば疑問だが、既存の県道を国道に昇格させ拡張するくらいの必要性はあった区間だと思われる。