古くから伝わる「お医者さんはボルボが好き」説 “そりゃそうでしょう”な理由とは? 実は世界中で!?
質実剛健かつ安全性の高いクルマ、というイメージを揺るぎないものとしているボルボには、古くから「お医者さんのクルマ」というイメージも存在します。それは、ボルボが日本で初めて販売された頃からありました。
お医者さんから譲ってもらったボルボ
ところで、筆者は今から20年ほど前、ボルボのヒットモデル「240」の前身にあたる「244」というクルマに3年ほど乗っていた時期があります。
240の評価が高まった影響で、今や中古車市場で300万円以上もするクルマですが、当時は「誰も知らないマイナー車」にすぎず、ワンオーナー・約5万kmほどの個体を個人売買で約20万円にて購入しました。
元のオーナーはやはり年配のお医者さんでした。当時すでに“30年落ち”でしたが、それにしては燃費が良く、大切に乗られていた個体だったこともあり、実用に全く不便がなかったことを強く記憶しています。
また、家族は14年以上、「V70」に乗り続けています。V70は車体が大きめでドアも分厚く、なんだか重い一方、やたらと小回りがきく乗りやすさから、「14年落ち」で高くなった重量税を払ってもなお「ファミリーカーとしてこれ以上のクルマはない」として乗り続けています。
ボルボの「丸に右上の矢印」ロゴマークは、通称「アイアンマーク」と呼ばれます。もともとは中世ヨーロッパの錬金術師たちの間で「鉄」の意味を持つシンボルマークです。ボルボが古くから目指してきた「高品質・頑丈・信頼性のある自動車開発」の思いを「鉄」のイメージに合わせて採用したと言われています。
こういったボルボのイメージと徹底した安全性へのこだわりが信頼を勝ち取り、結果的に「お医者さんが乗るクルマ」として日本で広まっていったのだと思います。
Writer: 松田義人(ライター・編集者)
1971年、東京都生まれ。編集プロダクション・deco代表。バイク、クルマ、ガジェット、保護犬猫、グルメなど幅広いジャンルで複数のWEBメディアに寄稿中。また、台湾に関する著書、連載複数あり。好きな乗りものはスタイリッシュ系よりも、どこかちょっと足りないような、おもちゃのようなチープ感のあるもの。
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