ロシアとインドが再接近!?「可変翼付きの最新戦略爆撃機」引き渡しか 隣接する国々への影響は
インドメディアによると、ロシアが自国製の超音速戦略爆撃機、ツポレフTu-160Mをインドに対して供給するとオファーを出したそうです。これが実現すれば、中国やパキスタンが懸念を示すことは必至。ただ、同様の動きは過去もあったようです。
過去にはTu-22M大型爆撃機を検討したことも
Tu-160Mは他の航空機と同様に、運用を継続するためには、広範な技術的専門知識、継続したパーツの供給、兵站支援が必要となります。これはインド空軍にとって大きな負担となるのは間違いありません。ただロシアからすれば、貴重な外貨獲得手段を長期間にわたり維持できるとも言えます。Tu-160Mは落ち込んだシェアの回復に大きな一手となると考えられます。
一方、インドは現在の主力であるスホーイSu-30MKI多用途戦闘機などにTu-160Mを加えることで、対地攻撃能力を大きく強化することが可能になるため、インド太平洋地域に対する強力な抑止任務と長距離攻撃を遂行する能力を獲得でき、パキスタンや中国をけん制できるでしょう。これにより地域大国としてのインドの地位向上を図ることが可能です。
とはいえ、インドが実際にTu-160Mを導入するかどうかは、いまだ確定していません。インドは2000年頃にもロシアからTu-22M大型爆撃機の購入を検討したことがあるものの、そのときは高コストなどを理由に断念しています。Tu-160Mの最大離陸重量は270t以上あり、単純比較ではTu-22Mの2倍にあたります。すなわちTu-22Mよりもさらに高コストになることは避けようがなく、コストは導入にあたっての最大の問題になると考えられます。
仮にインドがTu-160Mを導入した場合、中国とパキスタンはこれを面白く思わないでしょう。中国はH-6大型爆撃機というカウンターパートが存在しますが、パキスタンにはありません。特にパキスタンにおいては様々な分野で小さくない反応を引き起こすのではないかと推測されます。
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