コスパ最強の「東京メトロ24時間券」値上げへ 「600円で乗り放題」発売額改定 来春から新サービス計画

東京メトロが「東京メトロ24時間券」を値上げします。

2025年3月に価格改定

 東京メトロは2024年12月20日、「東京メトロ24時間券」を2025年3月15日に値上げすると発表しました。

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東京メトロの列車(画像:写真AC)。

「東京メトロ24時間券」は、使用開始から24時間、東京メトロ全線が乗り放題になる企画乗車券です。

 同社はかつて、「利便性を向上させ、東京をより楽しんでいただくため」として、2015年2月に一日乗車券を710円から600円に値下げし、2016年3月には、24時間券を同額で発売しています。

 現在の初乗り運賃は180円のため、24時間券は少なくとも4回乗れば元が取れます。また、片道28km以上を往復する場合は、往復運賃660円(330円×2)より24時間券の方が安くなるなど、東京を周遊するには使い勝手が良くお手頃なきっぷです。

 今回、その24時間券の値段を600円から700円に改定します。理由について同社は、「近年における物価高騰や人材確保の難化といった経営環境下においても多様化した外出需要に対応し、安全で安心な輸送サービスを維持向上していくため」としています。

 修学旅行などで使う「東京メトロ学生用24時間券」も、300円から350円に値上げします。

 また、小田急電鉄、東急電鉄、東武鉄道、つくばエクスプレス、西武鉄道、東葉高速鉄道、埼玉高速鉄道、京王電鉄で発売している各種「メトロパス」や、東急電鉄と相模鉄道で扱っている共通一日乗車券も、それぞれ基本的に100円値上げします。

「東京メトロ24時間券」の前売券は、定期券売り場での販売をやめ、通販サイトの「メトロの缶詰ANNEX」とAmazonに集約します。

 なお、東京メトロは、24時間券を対象に、2025年3月からクレジットカードのタッチ決済やQRコードを活用した新たなサービスを展開する予定です。

【一覧】各私鉄発「メトロパス」の値上げ概要(画像)

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